水泳の大会に出場したり、記録を意識したりするようになると、多くの人が直面するのが「短水路(25mプール)」と「長水路(50mプール)」のタイム差です。同じ距離を泳いでいるはずなのに、なぜか短水路の方が速いタイムが出やすく、長水路では思うように記録が伸びないと感じることは珍しくありません。
このタイムの開きには、ターンによる加速の有無や体力消耗の違いなど、明確な理由が存在します。また、自分の短水路のベストタイムから長水路の記録を予測する計算方法を知っておくと、目標設定がしやすくなります。この記事では、短水路と長水路のタイム差が生じる仕組みや、それぞれのプールでベストを出すための秘訣をやさしくお伝えします。
短水路と長水路のタイム差が生じる根本的な理由

競泳において、25mプールで行われる短水路と50mプールで行われる長水路では、記録に大きな差が出るのが一般的です。基本的には、短水路の方が長水路よりもタイムが速くなります。この現象はトップスイマーからジュニア選手まで共通しており、プールの構造そのものが泳ぎに与える影響が大きいためです。
ターンの回数が加速のチャンスを増やす
短水路と長水路の最大の違いは、何といっても「ターンの回数」です。例えば100mのレースを想像してみましょう。短水路では25mごとに壁があるため、合計で3回のターンを行います。一方で、長水路の場合は50mで折り返すため、ターンは1回しかありません。
水泳において、最もスピードが出る瞬間は「壁を蹴った直後」です。壁を強く蹴り出すことで、自力で泳ぐよりもはるかに速い速度で進むことができます。短水路はこの強力な加速ポイントが長水路よりも多いため、結果として全体の平均速度が上がり、タイムが短縮される仕組みになっています。
また、ターンの際に壁を蹴る動作は、一時的に腕の筋肉を休める時間にもなります。長水路では壁を蹴る回数が少ない分、絶え間なく腕を回し続けなければならず、その分だけ疲労も蓄積しやすくなります。こうした物理的な加速と体力的な余裕の差が、はっきりとしたタイム差となって現れるのです。
浮き上がり後のスピード持続力の違い
壁を蹴った後の「浮き上がり」の回数も、タイム差に大きく影響します。壁を蹴ってからバタフライキックやドルフィンキックで進む潜水局面(バサロやドルフィンなど)は、人間の泳力以上にスピードに乗れる区間です。短水路ではこの高効率な区間が頻繁に訪れるため、スピードを維持しやすくなります。
対して長水路では、一度浮き上がってからは50mの壁までひたすら泳ぎ続けなければなりません。後半になればなるほど、水面付近での抵抗を受けながら自力で進む距離が長くなるため、スピードを維持するのが難しくなります。この「泳ぎ続けなければならない距離の長さ」が、長水路の難易度を高めている要因の一つです。
特に専門種目が50mや100mの場合、浮き上がりの技術が高い選手ほど短水路で驚異的なタイムを叩き出すことがあります。長水路ではごまかしが効かない「地力」が試されるのに対し、短水路はテクニックによる加速を最大限に活かせる舞台であるといえるでしょう。
精神的な疲労と距離感の影響
物理的な要因だけでなく、心理的な側面もタイムに影響を与えます。短水路の場合、25mという短いスパンで目標(壁)がやってくるため、リズムを刻みやすく、集中力を維持しやすい傾向があります。視覚的にゴールが近くに感じられることは、モチベーションの維持に大きく貢献します。
一方、長水路で泳いでいると「なかなか壁にたどり着かない」と感じることがあります。特に疲労が溜まってくるレース後半、50mの広々とした空間は精神的なプレッシャーとなり、フォームが崩れる原因にもなります。この「距離感」の捉え方の違いが、ストロークの乱れやペースダウンを招き、タイム差を広げてしまうのです。
長水路に慣れていない選手は、この視覚的な距離の長さに圧倒されてしまい、本来の力を出し切る前にスタミナ切れを起こすことがよくあります。逆に短水路が得意な選手は、ターンのリズムをきっかけに気持ちを切り替えるのが上手な場合が多いといえます。精神面でのタフさも、長水路を攻略するためのポイントになります。
短水路から長水路のタイムを予測する計算方法

自分のベストタイムが短水路しかない場合、長水路の大会にエントリーする際の目安となるタイムを知りたいと思うはずです。正確な公式はありませんが、一般的に使われている「換算係数」や「プラス秒数」を用いた計算方法があります。これらを知っておくことで、目標設定がスムーズになります。
種目別の一般的なプラス秒数の目安
最もシンプルな方法は、短水路のタイムに一定の秒数を足す考え方です。50m種目の場合、短水路のタイムに「0.5秒〜1.0秒」ほどプラスしたものが長水路の予想タイムとなります。100m種目では「1.5秒〜2.5秒」、200m種目では「3.0秒〜5.0秒」程度をプラスするのが一般的です。
ただし、この秒数は泳法によっても若干異なります。例えば、壁を蹴る力がより推進力に反映されやすい平泳ぎやバタフライは、自由形や背泳ぎに比べて短水路と長水路の差が大きくなりやすい傾向があります。逆に自由形は、ストロークのリズムが一定であれば、他の種目よりは差が縮まりやすいこともあります。
自分の専門種目が何であるかによって、プラスする秒数を微調整してみてください。最初は少し厳しめに(多めに)秒数をプラスして見積もっておくと、実際のレースで「意外と速く泳げた」というポジティブな結果に繋がりやすくなります。あくまで目安として活用しましょう。
換算係数を用いたより精密な計算
より機械的にタイムを算出したい場合は、係数を用いる方法があります。よく使われる手法としては、短水路のタイムに「1.02」前後の数値を掛けるというものです。例えば、短水路で100mを60秒(1分00秒)で泳ぐ人の場合、60 × 1.02 = 61.2秒(1分01秒2)といった具合です。
この係数は、泳ぐ距離が長くなるほど大きくなるように設定する場合もあります。200mや400m、さらには1500mといった長距離種目では、単純な足し算よりも係数を使った方が実際の感覚に近い数字が出やすくなります。特に後半の失速を考慮すると、係数計算の方がリアリティが増すのです。
最近では、WEBサイトやスマートフォンのアプリで、タイムを入力するだけで自動的に換算してくれるツールも多く公開されています。こうしたツールは過去の膨大なデータに基づいた係数を使用しているため、自分で計算する手間が省けるだけでなく、精度も比較的高いというメリットがあります。
レベルや泳ぎのタイプによる調整
計算結果を鵜呑みにせず、自分の「泳ぎのタイプ」に合わせて調整することも重要です。「ターンや壁蹴りが得意なテクニック派」の選手は、短水路と長水路の差が大きくなる傾向にあります。このタイプは、計算上のタイムよりも長水路では少し時間がかかると予想した方が無難です。
一方で、「一定のリズムで淡々と泳ぎ続ける体力派」の選手は、短水路と長水路の差がそれほど大きくならないことがあります。中には「長水路の方がリズムに乗れて泳ぎやすい」と感じる選手もおり、そのような場合は計算上の予測タイムよりも速く泳げる可能性があります。自分の強みがどこにあるかを分析してみましょう。
また、ジュニア選手など成長過程にある場合は、技術の向上によってこの差が劇的に縮まることもあります。過去の自分のデータと比較して、「自分はどのくらい差が出るタイプなのか」を把握しておくことが、最も精度の高い予測に繋がります。練習の記録も短水路と長水路の両方で細かくつけておくと良いでしょう。
タイムの換算はあくまで「目安」です。プールの水深や水温、大会当日の緊張感などの環境要因によってもタイムは変動します。計算結果に一喜一憂しすぎず、参考程度に留めておくのが健全です。
長水路でベストタイムを出すための攻略法

多くのスイマーが「長水路はきつい」と感じる理由は、やはり壁がない区間の長さです。しかし、長水路ならではの攻略法を身につけることで、短水路とのタイム差を最小限に抑え、ベストを更新することが可能になります。「ペース配分」と「ストローク効率」が長水路攻略の大きなカギとなります。
前半のオーバーペースを避ける意識
長水路で最も多い失敗は、前半の50mを短水路と同じような感覚で突っ込んでしまうことです。短水路では25mで一度ターンが入るため、無意識にそこでリセットがかかりますが、長水路では50mの間、一度も休むことなく泳ぎ続けなければなりません。前半から飛ばしすぎると、後半に急激な失速を招きます。
大切なのは、最初の25mを「通過点」としてリラックスして泳ぐことです。長水路のレースでは、前半を自分の最大スピードの80〜90%程度に抑えるイメージで入ると、後半のラスト25mで粘りを発揮しやすくなります。前半の貯金を作るよりも、後半の借金を減らす考え方の方が、結果的にトータルタイムは良くなります。
自分のストローク数やピッチ(腕を回す速さ)を把握し、前半に無駄な力が入っていないかをセルフチェックしながら泳ぎましょう。長水路での50mは想像以上に長く感じます。その長さを味方につけるために、まずは余裕を持った入りを心がけることが、完泳後のタイムを安定させる近道です。
大きなストロークで効率よく進む
壁を蹴る加速が少ない長水路では、自分の腕で水を捉える「キャッチ」の質がタイムを左右します。ピッチを上げて無理やり進もうとするのではなく、一かきで進む距離(ストローク長)を伸ばすことが重要です。抵抗の少ない姿勢を保ち、大きなフォームで泳ぐことで、体力の消耗を抑えつつスピードを維持できます。
特に疲れてくる後半は、どうしてもピッチが上がり、泳ぎが小さくなりがちです。ここでグッとこらえて、遠くの水をしっかりとらえる意識を持つと、失速を最小限に食い止められます。練習の段階から、50mを何ストロークで泳げるかを計測し、少ない回数で効率よく進むトレーニングを取り入れるのが効果的です。
水面ギリギリを滑るようなフラットな姿勢を意識し、無駄な上下動を減らすことも長水路では非常に有効です。水深がある長水路プールでは、水の浮力を感じやすいため、その浮力を活かして「乗る」ような感覚を掴むことができれば、体力に頼らない速さを手に入れることができます。
ターンの技術を磨いて数少ないチャンスを活かす
長水路ではターンの回数が少ないからこそ、その「たった一回のターン」の重要性が極めて高くなります。100m種目であれば、中間地点でのターンが唯一の大きな加速ポイントです。ここでいかに鋭く回り、強く壁を蹴って浮き上がれるかが、後半の泳ぎを大きく左右します。
壁が近づいてきた時にスピードを緩めるのではなく、むしろ壁に向かって加速するような気持ちでターンに突入しましょう。素早い回転と、水の抵抗を受けないストリームライン(一直線の姿勢)を徹底することで、長水路特有の「中だるみ」を防ぐことができます。ターン直後のドルフィンキックやバタ足も、短水路以上に力強く行う意識が大切です。
また、タッチ板(ゴールやターンの壁にあるセンサー)へのタッチの仕方も重要です。長距離を泳いできた直後のタッチは、集中力が切れやすく、不正確になりがちです。最後の一かきまで指先をしっかり伸ばし、最短距離で壁を叩く練習を繰り返しましょう。0.1秒を争うレースでは、この細かな技術が勝敗を分けます。
長水路練習でのポイント
・50mのストローク数を数え、効率の良い泳ぎを目指す。
・メイン練習では、後半のタイムを上げる「ディセンディング」を取り入れる。
・長い距離を泳ぐ際に、視線を常に斜め前に保ち、フォームの崩れを防ぐ。
短水路記録を伸ばすためのテクニック

短水路は「テクニックの宝庫」とも言われます。泳力そのものに自信がなくても、細かい技術を磨くことで、驚くほどタイムを縮めることができるのが短水路の魅力です。ターン、壁蹴り、そして潜水(アンダーウォーター)の3点に集中して練習することで、短水路のスペシャリストを目指しましょう。
壁を蹴った後の「初速」を最大限に引き出す
短水路で好タイムを出すための最優先事項は、壁を蹴った後のスピードを殺さないことです。壁を強く蹴ることはもちろん大切ですが、その後のストリームラインが崩れてしまうと、せっかくの加速が水の抵抗で相殺されてしまいます。両腕を耳の後ろでしっかりと締め、指先から足先まで一直線になる姿勢を徹底しましょう。
壁を蹴った直後の数秒間は、レース中で最も速い速度が出ています。この速度をいかに長く、高い水準で維持できるかが勝負です。蹴り出しの角度が浅すぎたり深すぎたりしないよう、自分の最適な深さを見つける練習が必要です。練習中から壁を蹴るたびに「今のストリームラインは完璧だったか?」と自問自答する習慣をつけましょう。
また、壁を蹴る瞬間の足の裏の感覚も研ぎ澄ませてください。足指の付け根で壁をしっかり捉え、爆発的な力を伝えるイメージです。ターン動作から壁を蹴るまでの一連の流れを一つの「攻撃」と捉えることで、短水路での推進力は劇的に向上します。地味な練習ですが、反復することで身体に染み込ませることができます。
ドルフィンキックによる潜水距離の戦略
「潜水で勝負が決まる」と言っても過言ではないのが短水路です。ルールで認められている15mギリギリまで潜水を利用するか、あえて早めに浮き上がって泳ぎのピッチを上げるか、自分の特性に合わせた戦略が求められます。ドルフィンキックが速い選手であれば、潜水を最大限に活用することで、水面での抵抗を避けながら高速で移動できます。
潜水から浮き上がりに移行する際の「タイミング」も非常に重要です。スピードが落ち始めてから浮き上がるのではなく、高い速度を維持したままスムーズに最初のストロークに繋げる必要があります。この「浮き上がりの滑らかさ」がスムーズであればあるほど、泳ぎへの移行がスムーズになり、タイムロスを最小限に抑えられます。
短水路ではこの浮き上がり動作が何度も繰り返されるため、1回あたりのロスが小さくても、合計すると大きな差になります。潜水中のキックの強さだけでなく、水面に出る瞬間の角度や、最初の一かきで空気を掴まないような工夫など、細かい部分にこだわってみてください。ビデオで自分の浮き上がりをチェックするのも非常に有効な手段です。
クイックターンの回転スピードと動作の無駄
短水路のレースの半分近くはターン動作とその前後の加速で構成されています。そのため、回転スピードを0.1秒速くするだけで、全体のタイムは大きく変わります。クイックターンでは、鼻から息を出しながら、顎を引いてコンパクトに回ることが基本です。身体が大きく開いた状態で回ると回転が遅くなり、さらに水の抵抗も大きくなってしまいます。
また、壁にタッチする前の最後の一かきから回転に入るまでの動作に「迷い」がないようにしましょう。壁との距離感を身体で覚え、ストローク数を数えなくても自然に最適な位置で回転に入れるようになるまで練習を積み重ねます。ターンの際、足が壁に触れる瞬間に膝が深く曲がりすぎないように注意することも、素早い蹴り出しには欠かせません。
ターンの後は、身体が逆さまの状態から元の姿勢に戻る「ローリング」の動作が入ります。この時、壁を蹴りながらスムーズに身体を回転させる技術を磨くと、加速を邪魔せずに泳ぎ始めることができます。短水路はこうした小さな「動作の継ぎ目」の集合体です。一つ一つの継ぎ目を丁寧に、かつ素早くこなすことが、タイム短縮の秘訣です。
短水路の練習では、あえて「泳がない」練習(ターンと潜水のみを繰り返す練習)を取り入れるのも一つの手です。技術の精度が上がることで、体力的な負担を減らしながらタイムを向上させることができます。
環境によるタイムへの影響と心得

短水路と長水路のタイム差を考える際、忘れてはならないのがプールの「環境」です。同じ距離、同じ種類のプールであっても、水深や水温、さらには屋外か屋内かといった条件によって、記録は数秒単位で変わることがあります。環境の違いを正しく理解し、適応する能力もスイマーには求められます。
水深が深いプールの方が速く泳げる理由
一般的に、国際規格のような水深が深いプール(2m〜3m程度)の方が、水深の浅いプール(1m〜1.2m程度)よりもタイムが出やすいと言われています。これには「波の跳ね返り」が関係しています。自分が泳ぐことで発生した波はプールの底で跳ね返り、再び自分の身体に当たって抵抗となりますが、水深が深いとその跳ね返りが弱まり、抵抗が少なくなるのです。
長水路の公認プールは水深が深いことが多く、この点では記録が出やすい好条件が揃っています。しかし、初心者やジュニア選手の場合、水深が深いと視覚的に「底が遠い」と感じてしまい、バランスを崩したり恐怖感を感じたりすることもあります。水深の違いによる感覚のズレを事前に練習で解消しておくことが大切です。
また、プールのコースロープの性能も重要です。波を消す能力(消波性能)が高い最新のコースロープが設置されているプールでは、隣のコースの波の影響を受けにくく、自分の泳ぎに集中できます。大会がどのようなレベルの会場で行われるかを事前に知っておくことも、心の準備として役立ちます。
水温と心拍数の関係
プールの水温もパフォーマンスに直結します。日本水泳連盟の規定では、競技用プールの水温は「25度から28度」とされていますが、2度程度の違いでも体感温度は大きく異なります。水温が低いと筋肉が硬くなりやすく、アップ不足だと本来の力を発揮できません。逆に高すぎると、体力を奪われやすく、特に長距離種目では熱中症のような症状が出るリスクもあります。
短水路の大会は冬場に行われることが多く、会場の室温と水温の差に注意が必要です。長水路の大会は夏場、特に屋外プールで行われることもあります。屋外の場合は太陽光による体温上昇や、風による波の影響なども考慮しなければなりません。どのような環境下でも自分のベストに近い泳ぎができるよう、普段から様々な条件のプールで泳いでおくことが望ましいです。
コンディションを整えるためには、水温に合わせた「ウォーミングアップ」の内容調整が不可欠です。寒い時はしっかりと身体を動かして体温を上げ、暑い時は水分補給をこまめに行い、レース直前まで身体を冷やしすぎないように注意しましょう。環境を味方につける工夫が、タイム差を克服する一歩となります。
大会の規模とモチベーション
意外と無視できないのが、大会そのものが持つ雰囲気です。長水路の大会は、県大会や全国大会などの「メインイベント」として開催されることが多く、会場の規模も大きく観客も多い傾向があります。この独特の緊張感は、アドレナリンを分泌させ、普段以上の力を引き出してくれる「ポジティブな要因」になり得ます。
一方で、その緊張感に飲み込まれてしまうと、身体が硬くなり、短水路とのタイム差以上に記録が落ち込んでしまうこともあります。メンタル面での準備として、大きな会場での自分をイメージトレーニングしておくことは非常に有効です。会場の広さを「泳ぎにくい」と感じるか、「注目を浴びて最高の舞台」と感じるかで、結果は大きく変わります。
短水路の大会は、記録会などのアットホームな雰囲気で行われることが多いため、リラックスして挑めるメリットがあります。それぞれの大会の性質を理解し、「短水路は技術の確認、長水路は精神力と体力の証明」といったように、自分なりに位置づけを決めておくと、どんなプールでも前向きに挑戦できるようになります。
短水路と長水路のタイム差を理解して目標を達成しよう
短水路と長水路のタイム差は、水泳という競技において避けては通れない面白い要素の一つです。ターンの回数や加速の機会が異なるため、タイムに差が出るのは当然のこと。大切なのは、その差に一喜一憂するのではなく、「なぜ差が出るのか」を論理的に理解し、それぞれの特性に合わせたトレーニングを積むことです。
短水路ではターンや潜水の技術を磨き、コンマ数秒を削り出す緻密な泳ぎを追求しましょう。長水路では、一定のリズムを刻むスタミナと、効率の良いストロークで距離を攻略するタフさを養ってください。この両方の視点を持つことで、あなたの泳ぎはより深みが増し、どんなプールでも自信を持ってスタート台に立てるようになるはずです。
自分のベストタイムから予測値を算出し、明確な目標を立てることも忘れないでください。目標があるからこそ、日々の練習に目的意識が生まれます。短水路の速さを長水路の自信に変え、長水路の粘りを短水路のラストスパートに活かす。そんな相乗効果を楽しみながら、自己ベストの更新を目指して泳ぎ続けていきましょう。


