中学生になると、体育の授業や水泳大会で「クロール25m」のタイムを計測する機会が増えます。「周りの友達と比べて自分は速いのかな?」「もっとタイムを縮めてカッコよく泳ぎたい!」そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。また、お子さんのタイムが平均と比べてどうなのか気になっている保護者の方もいるかもしれません。
実は、クロール25mのタイムは、ほんの少しのコツやフォームの改善で大きく縮めることができます。力任せに泳ぐのではなく、水の抵抗を減らし、効率よく進む方法を知ることが大切です。
この記事では、「クロール25m タイム 中学生」というキーワードで検索してくれたあなたのために、中学生の男女別・学年別の平均タイムから、誰でも実践できる速く泳ぐためのテクニック、具体的な練習方法までをわかりやすく解説します。水泳が苦手な人も、もっと速くなりたい人も、この記事を読んでベストタイム更新を目指しましょう!
中学生のクロール25m平均タイムと目標設定

まずは、中学生の平均的なタイムを知ることから始めましょう。自分が今どのくらいの位置にいるのかを把握することで、適切な目標を立てることができます。ここでは、経験者と未経験者(学校授業レベル)に分けて、男女別・学年別の目安を紹介します。
男子・女子の学年別平均タイム(経験者・未経験者)
中学生のクロール25mタイムは、スイミングスクールに通っている「経験者」と、学校の授業がメインの「未経験者」で大きく異なります。また、男子は成長期に入り筋力がつくため、学年が上がるごとにタイムが伸びやすい傾向にあります。
以下は、一般的な目安としての平均タイムです。
男子の場合、未経験者でも運動神経の良い生徒は20秒を切ることがあります。一方で、水泳が苦手な場合は30秒近くかかることも珍しくありません。
女子は男子に比べてタイムの伸び幅が緩やかになる傾向がありますが、フォームがきれいな生徒は力を使わずに好タイムを出します。未経験者でも25秒を切れていれば、平均より少し速いと言えるでしょう。
「速い」と言われるタイムの目安は?
学校のクラスの中で「おっ、速いな!」と注目されるタイムはどれくらいでしょうか。一般的に、男子であれば「15秒~16秒台」、女子であれば「17秒~18秒台」が出れば、クラス内でもトップクラスの速さと言えます。
このレベルになると、ただがむしゃらに泳ぐだけでは到達できません。しっかりとしたフォームで、無駄な抵抗をなくして泳げている証拠です。体育の評価でも最高評価(A判定など)がもらえる基準になることが多いでしょう。
もし現在のタイムがこの基準に近ければ、自信を持ってください。さらに上のレベルを目指す素質が十分にあります。
水泳部や選手を目指す場合のレベル
もしあなたが水泳部に所属していたり、選手コースで泳いでいるなら、目指すべき基準はさらに高くなります。競泳の大会では25mという種目は少なく、50mが基本となりますが、25mの通過タイムや短水路(25mプール)でのダッシュ力は重要です。
選手レベルの目安としては、男子なら13秒~14秒、女子なら14秒~15秒で泳ぐ力が求められます。トップスイマーになると、男子中学生でも11秒~12秒台で泳ぐ選手もいます。
メモ:
公式大会の記録は50mが基本です。25mのタイムを2倍してプラス1~2秒したものが、50mのおおよそのタイムになります。逆に、50mのタイムを半分にして少し引いたものが25mのタイム目安になります。
自分のレベルに合わせた目標タイムの決め方
平均タイムがわかったところで、自分の目標タイムを設定しましょう。いきなり「クラスで一番」を目指すのも良いですが、まずは現実的で達成可能な目標を立てることがモチベーション維持の秘訣です。
レベル別目標設定の例
【初心者(なんとか25m泳げる)】
まずは「止まらずに泳ぎ切ること」が最優先。タイム目標としては、男子30秒切り、女子32秒切りを目指しましょう。
【中級者(フォームを改善したい)】
平均タイムをクリアしましょう。男子は20秒、女子は22秒を壁として設定し、フォーム修正に取り組みます。
【上級者(もっと速くなりたい)】
自己ベストの更新はもちろん、クラス1位や「速い」と言われる基準(男子15秒、女子17秒)をターゲットにします。
大切なのは「昨日の自分より速くなること」です。次章からは、そのために必要な具体的な改善ポイントを見ていきましょう。
タイムが伸びない原因はこれ!よくある3つのポイント

「一生懸命泳いでいるのに、なぜか進まない…」「友達のほうが力がないのに、スイスイ進んでいくのはなぜ?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
水泳は陸上のスポーツと違い、パワーだけでは速く泳げません。むしろ、水という特殊な環境では、間違った動きをするとそれが「ブレーキ」になってしまいます。タイムが伸び悩む中学生によく見られる3つの原因をチェックしてみましょう。
水の抵抗を受ける「沈む姿勢」になっている
タイムが遅い一番の原因は、「体が沈んでいて、水の抵抗をまともに受けていること」です。特に、下半身が下がっている状態では、まるでパラシュートを開いて走っているようなものです。
足が沈む原因の多くは、頭の位置が高すぎることです。前を見ようとして頭を上げると、シーソーの原理で足が沈みます。また、お腹に力が入っておらず腰が反っている場合も同様です。
水泳では、水面に対して体が水平になる「フラットな姿勢」が最も抵抗が少なく、速く進めます。自分が泳いでいるとき、お尻や足が水面近くにあるか、あるいは深く沈んでいるか、一度確認してみてください。
腕だけで泳いでしまい推進力が足りない
次に多いのが、「腕の力だけで進もうとして空回りしている」ケースです。必死に腕をグルグル回しているのに、水をつかめていないため、前に進む力が生まれていません。
これは、水を手で「撫でている」だけの状態です。本来、クロールの腕は水を「キャッチ」して、後ろに「押し出す」ことで推進力を得ます。しかし、焦って回転数だけを上げると、水の手ごたえを感じる前に腕が空気を切るように動いてしまい、疲れるだけで進まないという悪循環に陥ります。
「速く泳ぐ=腕を速く回す」というのは、ある程度フォームが完成してからの話です。まずは「ひとかきでどれだけ進めるか」が重要です。
息継ぎのたびにブレーキがかかっている
25mを泳ぐ中で、息継ぎの瞬間に失速している人も非常に多いです。息継ぎはクロールの中で最もバランスを崩しやすい動作です。
よくある失敗は、「顔を上げすぎて体が沈む」「息継ぎの動作がゆっくりすぎる」ことです。顔を上げて前に向かって呼吸しようとすると、先ほど説明したように下半身が沈み、ブレーキがかかります。また、息継ぎをしている間は片手が止まってしまうことが多く、推進力が途切れる原因になります。
タイムを縮めるためには、息継ぎの回数を減らすか、あるいは「止まらないスムーズな息継ぎ」を習得する必要があります。呼吸動作がスムーズになれば、後半の疲れ方も大きく変わってきます。
今すぐ実践できる!クロール25mを速く泳ぐフォーム改善法

原因がわかったところで、ここからは具体的な解決策、つまり「速く泳ぐためのテクニック」を解説します。難しい筋トレなどは必要ありません。泳ぎ方の意識を少し変えるだけで、タイムは劇的に変わります。
基本中の基本!「けのび」でストリームラインを作る
水泳の基本にして奥義、それが「けのび(ストリームライン)」です。壁を蹴ってスタートした後、どれだけ抵抗の少ない姿勢で進めるかが、25mのタイムを大きく左右します。
【理想的なストリームラインの作り方】
- 両手を重ねて頭の後ろで組み、腕で耳を挟むように伸ばします。
- 視線は真下(プールの底)に向けます。決して前を見ないでください。
- お腹をへこませるように力を入れ、背中を真っ直ぐにします。
- 足先までピンと伸ばし、体を一本の棒のようにします。
この姿勢が作れると、壁を蹴った勢いだけで5m以上進むことができます。泳ぎ始める前にスピードに乗れるため、タイム短縮に直結します。普段の練習でも、壁を蹴ったらすぐに泳ぎ出さず、まずは「けのび」で伸びる感覚を大事にしてください。
スピードを生む「キック」は太ももからしなやかに
バタ足(キック)で重要なのは、「膝を曲げすぎないこと」と「太ももから動かすこと」です。膝を大きく曲げてバチャバチャと水面を叩いても、音が出るだけであまり進みません。
イメージとしては、「足の甲で水を後ろに押しやる」感覚です。足首の力を抜き、鞭(ムチ)のようにしなやかに動かします。太ももの付け根から足を上下させることで、大きな推進力が生まれます。
また、25mという短距離であれば、キックを休まず打ち続けることも大切です。リズムよく「1・2・1・2」と打ち続け、下半身が沈まないように浮力を維持しましょう。
効率よく進むための「キャッチ&プル」のコツ
腕のかき方(ストローク)は、大きく分けて「キャッチ(水をつかむ)」「プル(水を引く)」「プッシュ(水を押し出す)」の3段階があります。
中学生がまず意識したいのは、「遠くの水をつかんで、お尻の横まで押し切る」ことです。
ストローク改善のポイント
- 入水:手は頭の延長線上より少し外側に入れます。親指や人差し指から静かに入水させましょう。
- キャッチ:入水したら、できるだけ遠くへ腕を伸ばします(グライド)。そこから、手のひらと前腕で水を捉えます。
- プッシュ:お腹の下を通って、最後は太ももに親指が触れるくらいまで、水を後ろに押し出します。途中で抜いてしまわないように注意しましょう。
指先は軽く閉じて、手のひら全体を「パドル」のように使います。水をかいているときは、重さを感じてください。重いと感じるなら、しっかり水をつかめている証拠です。
タイムロスをなくすスムーズな「息継ぎ」テクニック
速く泳ぐための息継ぎの鉄則は、「頭を上げない」「横を向くだけ」です。
水中で鼻から息を吐き出し(ブクブク)、顔を横に向けた瞬間に口から「パッ」と吸います。このとき、片方のゴーグルが水に入ったままであることが理想です。両目が水上に出るほど顔を上げてしまうと、体が沈んでしまいます。
また、25m走であれば、息継ぎの回数そのものを減らすのも有効な戦略です。苦しくなければ、スタートから5m~10m付近までは息継ぎなし(ノーブレス)で行けると、トップスピードを維持できます。ただし、無理をして酸欠になると危険なので、自分の体力に合わせて調整してください。例えば、「3かきに1回」のリズムを守るか、ラスト5mは息継ぎなしで頑張る、といった工夫が効果的です。
ライバルに差をつける練習メニューとトレーニング

フォームの理論がわかったら、次はそれを体に覚え込ませる練習です。プールでの練習はもちろん、家でできる陸上トレーニングも紹介します。
自宅でもできる!柔軟性と体幹を鍛える陸上トレ
水泳は「肩の柔らかさ」と「体幹の強さ」が重要です。プールに行けない日でも、家でできることはたくさんあります。
1. 肩甲骨のストレッチ
クロールで腕を大きく回すには、肩甲骨の可動域が必要です。タオルを両手で広げて持ち、腕を伸ばしたまま頭の後ろを通すストレッチなどを毎日行いましょう。肩が柔らかくなると、より遠くの水をつかめるようになります。
2. 体幹トレーニング(プランク)
水中でフラットな姿勢を保つには、腹筋と背筋のバランス、つまり体幹が必要です。肘をついて体を一直線に保つ「プランク」を1日30秒~1分やってみましょう。腰が反らないように意識することで、水中での姿勢維持に役立ちます。
プールで効果抜群!ビート板を使ったドリル練習
プールでの自由遊泳や部活の時間に試してほしいのが、「ドリル練習」と呼ばれる部分練習です。
片手クロール
ビート板を持たず(あるいは片手で持ち)、片手だけでクロールを泳ぎます。動かしていない手は前に伸ばしておきます。片手で泳ぐことで、水のかき方や体の回転(ローリング)を意識しやすくなります。25mを右腕だけ、次の25mを左腕だけ、といった形で行います。
板キック(ビート板バタ足)
ビート板を持って顔を上げ、バタ足だけで進みます。これは単純ですが、脚力強化に最適です。太ももから動かし、水しぶきが細かく立つように意識しましょう。25mダッシュを数本行うと、スプリント力がつきます。
スタートとダッシュ力を磨く「壁蹴り」の強化
25mという短い距離では、スタートの勢いがタイムの2割~3割を決めると言っても過言ではありません。飛び込みが禁止されているプール(学校など)の場合、水中からの壁蹴りスタートになりますが、ここを極めましょう。
壁蹴りスタートのコツ:
1. 両足を壁にしっかりつけ、膝を曲げて力を溜めます。
2. 頭を沈めてストリームラインを作りながら、爆発的に壁を蹴ります。
3. けのびの姿勢でスピードが落ちる直前まで進み、そこからバタ足を開始します。
壁を強く蹴る練習をするだけで、最初の5mの通過タイムが1秒以上縮まることもあります。
25mを全力で泳ぎ切るためのスピード練習
フォームが整ったら、最後はスピードを出す練習です。これを「ダッシュ練習」と呼びます。
例えば、「25mを全力で泳ぐ → 1分休憩」を4~6セット繰り返します。休憩を長めにとることで、毎回体力を回復させ、常に100%の力で泳ぐ感覚を養います。この練習は非常に疲れますが、体が速い動きを覚えるために不可欠です。
友達と一緒に競走するのも良い練習になります。「よーい、ドン!」の合図で反応する練習も兼ねられます。
体育の授業や記録会でベストを出すための戦略

いよいよタイム計測の本番。練習の成果を出し切るためには、当日の準備や戦略も大切です。ここでは、一発勝負で実力を発揮するためのポイントをお伝えします。
スタート前の準備運動とメンタルコントロール
水に入る前の準備運動は念入りに行いましょう。特に肩周りとアキレス腱、股関節をしっかりほぐします。体が冷えていると筋肉が動かないので、シャワーを浴びたり軽く動いたりして体温を上げておくことが重要です。
また、緊張しすぎると体が硬くなり、水に沈みやすくなります。「深呼吸」をして、リラックスしましょう。「自分は水に浮く」「きれいに泳げる」とポジティブなイメージを持つことが、余計な力を抜く鍵になります。
レース本番!スタートからゴールまでのペース配分
25m走の場合、ペース配分というほどの余裕はありません。「最初から最後までほぼ全力(90%~100%)」が基本です。
ただし、初心者の場合は、最初の10mで全力を出しすぎて、後半バテてフォームが崩れることがよくあります。おすすめの戦略は以下の通りです。
- スタート~5m:壁を強く蹴り、けのびで最大限進む(ここは力を使わない)。
- 5m~15m:きれいなフォームを意識して、大きく強くかく。息継ぎは我慢できるなら少なめに。
- 15m~25m:ここからが勝負。苦しくなってきても手と足を止めない。ラスト5mは息継ぎなしで壁まで突っ込む!
「壁にタッチするまでがタイム計測」です。ゴールが見えて安心し、手前で泳ぎを緩めてしまう人がいますが、これは非常にもったいないです。壁にタッチする勢いで泳ぎ切りましょう。
友達やライバルと競う時に意識したい「自分の泳ぎ」
隣のコースで泳ぐ友達が視界に入ると、どうしても焦ってしまいます。相手が先行していると、「追いつかなきゃ!」と思って腕をめちゃくちゃに回してしまいがちです。
しかし、焦ってフォームが崩れると、逆にスピードは落ちます。隣を見る必要はありません。見るべきはプールの底のラインと、ゴールである壁だけです。「自分のリズムで、大きく泳ぐこと」に集中したほうが、結果的に良いタイムが出ます。ライバルの存在は「負けないぞ」というエネルギーにするだけに留め、泳ぎ自体は自分の世界に入り込みましょう。
まとめ:クロール25mのタイムを縮めて中学生の水泳ライフを楽しもう
中学生のクロール25mについて、平均タイムや速く泳ぐためのポイントを解説してきました。最後に、今回の記事の要点を振り返りましょう。
この記事のポイント
- 平均タイムを知る:男子は20秒、女子は22秒前後が一つの目安。まずはここを目指そう。
- 抵抗を減らす:頭を下げ、体を一直線にする「ストリームライン」が最重要。
- 効率よく進む:腕だけで回さず、水をしっかりキャッチしてお尻まで押す。キックは太ももから。
- 息継ぎの工夫:顔を上げすぎず、回数をコントロールして減速を防ぐ。
- スタートとラスト:壁蹴りで勢いをつけ、ゴールタッチまで気を抜かない。
水泳は「感覚のスポーツ」とも言われます。最初はうまくいかなくても、ある日突然「あ、水がつかめた!」と感覚が変わる瞬間が訪れます。その時、タイムは一気に縮まります。
25mという距離は、少しの工夫と努力で誰でも速くなれる距離です。今回紹介したコツを一つでも取り入れて、次回の体育の授業やプールで試してみてください。タイムが縮まれば、水泳がもっと楽しく、得意なスポーツになるはずです。あなたのベストタイム更新を応援しています!


