水泳を始めたばかりの方が最初にぶつかる壁のひとつが「バタ足」ではないでしょうか。「一生懸命足を動かしているのに全然前に進まない」「すぐに疲れてしまって長い距離が泳げない」「足が沈んでいってしまう」といった悩みは、多くの初心者が経験することです。
バタ足はクロールや背泳ぎの基本となる重要な動作ですが、ただやみくもに激しく足を動かせば良いというわけではありません。実は、進まない原因の多くは力の入れすぎやフォームの勘違いにあります。
正しい体の使い方とコツさえ掴めば、驚くほど楽に、そしてスムーズに進むようになります。この記事では、バタ足が苦手な原因を解明し、初心者の方でも実践しやすい改善ポイントや練習方法を詳しくご紹介します。今日からプールに行くのが楽しみになるような、心地よい泳ぎを手に入れましょう。
なぜ進まない?バタ足が苦手な人によくある4つの原因

バタ足の練習をしていて、「どうして自分だけ進まないのだろう」と不思議に思ったことはありませんか。体力や筋力がないからだと諦める必要はありません。進まないバタ足には、明確な原因があります。多くの場合は、推進力を生み出すことよりも、水の抵抗を増やしてしまう動きをしていることが問題です。まずは、自分の泳ぎが以下の特徴に当てはまっていないかを確認してみましょう。原因を知ることが、上達への第一歩です。
膝を曲げすぎてしまう「自転車こぎ」
バタ足が苦手な方に最も多く見られるのが、膝を大きく曲げてしまう「自転車こぎ」のような動作です。前に進もうという意識が強すぎると、どうしても水を後ろに蹴り飛ばそうとして、膝を大きく曲げてしまいがちです。しかし、膝を大きく曲げると、太ももの前面が水の抵抗をまともに受けてしまいます。これは、自らブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるような状態です。
また、膝を曲げて水を蹴る動作は、水を「後ろ」ではなく「下」に向かって押してしまうことにつながります。水を下に蹴ると、反作用でお尻が上に持ち上がろうとしますが、その反動で今度は足が沈みやすくなります。結果として、体全体がシーソーのように上下に揺れるだけで、前への推進力が生まれません。膝はあえて曲げるものではなく、水の抵抗を受けて「自然に曲がる」程度が理想的です。意図的に膝を曲げて蹴る動作は、進まない大きな要因となっているのです。
足首が硬く直角に立っている
足首の柔軟性は、バタ足の推進力に直結する非常に重要な要素です。足首が硬く、足の先がすねに対して直角(L字型)になったままバタ足を打っていると、水面を捉えることができません。足の甲で水を後ろに押し出すことで推進力が生まれますが、足首が立っていると、足の甲ではなく「足の裏」や「すね」で水を切るような動きになってしまいます。
足首が直角のままだと、足を引き上げたときに足の甲が水を受け止めきれず、まるでフックのように水を引っ掛けてブレーキをかけてしまいます。フィン(足ひれ)を想像してみてください。フィンは長くしなやかに伸びているからこそ、大きな推進力を生み出します。足首が曲がっている状態は、フィンを履かずに、むしろ抵抗になる板を足につけているようなものです。足の指先まで一直線に伸びていることが、効率よく水を捉えるためには欠かせません。普段から足首が硬いと感じている方は、ここがボトルネックになっている可能性が高いでしょう。
全身に力が入りすぎて沈んでしまう
「頑張って泳ごう」と気合を入れれば入れるほど、体全体に力が入ってガチガチになってしまうことがあります。筋肉は緊張すると硬くなり、重くなります。人間の体は、リラックスして空気を肺に溜め込んでいるときは水に浮きやすい性質を持っていますが、緊張して筋肉が収縮すると比重が大きくなり、沈みやすくなります。
特に下半身に力が入りすぎると、足は鉄の棒のように重くなり、水中に沈んでいきます。足が沈むと、体は斜めの姿勢になり、水の抵抗を全身で受けることになります。この抵抗に逆らって前に進むには、さらに強い力でキックを打ち続けなければならず、あっという間に体力を消耗してしまいます。本来、水泳は水の浮力を利用して楽に泳ぐものです。力みすぎは、浮力を殺し、疲れを倍増させる原因になります。水の中では「脱力」こそが最強の武器になるということを覚えておきましょう。
ビート板にしがみついて姿勢が崩れている
初心者のうちはビート板を使って練習することが多いですが、このビート板の使い方が進まない原因になっていることもあります。水に顔をつけるのが怖かったり、沈む不安があったりすると、どうしてもビート板に体重を預けて、腕に力を入れてしがみついてしまいがちです。
ビート板の前のほうを強く握りしめ、上半身を高く持ち上げようとすると、その反動で下半身は沈んでしまいます。これは「テコの原理」のようなもので、頭や肩が上がれば上がるほど、足は下がります。また、ビート板にしがみついて腕や肩に力が入ると、その緊張が背中を伝わって足の動きまで硬くしてしまいます。ビート板はあくまで体を浮かせやすくするための補助具であり、救命ボートのようにしがみつくものではありません。ビート板を使っているのに進まない、足が沈むという方は、ビート板への依存度が高すぎて、正しい水平姿勢(ストリームライン)が崩れている可能性が高いのです。
これで解決!楽に進むバタ足の正しいフォームと意識

進まない原因がわかったところで、次は「どうすれば進むようになるのか」という解決策を見ていきましょう。正しいフォームと言っても、難しい技術が必要なわけではありません。体の動かし方のイメージを少し変えるだけで、水の捉え方が劇的に変わります。ここでは、楽に、そして力強く進むためのフォームのポイントを解説します。
「足の付け根」から動かす大きな動作
バタ足において最も重要なポイントは、足を動かす起点です。膝から下だけでパタパタと動かすのではなく、「足の付け根(股関節)」から足全体を一本の棒のように大きく動かす意識を持ちましょう。イメージとしては、お腹の底から足が生えているような感覚です。
太もも全体を使って水を上下に動かすことで、より多くの水を動かすことができ、大きな推進力が生まれます。陸上で歩くとき、太ももから足を前に出しますよね。それと同じように、水中でも股関節を主導にして動かします。太ももを大きく動かすと、その動きが膝、足首、足先へと波のように伝わっていきます。最初は「太ももで水を蹴る」くらいのつもりで、ダイナミックに動かしてみてください。膝下の細かい動きよりも、太ももの大きな振りのほうが、水の中では圧倒的にパワーを発揮します。
足先は「ムチ」のようにしなやかに使う
足の付け根からパワーを発揮したら、その力を足先までスムーズに伝える必要があります。ここで重要になるのが「しなり」です。足全体をガチガチに固めるのではなく、膝と足首の力は抜いておき、太ももの動きに合わせて遅れてついてくるようなイメージを持ちましょう。
ムチを振るとき、持ち手(股関節)が動いてから、先端(足先)が遅れて走り、最後にピシッと加速します。これと同じ現象を足で再現します。太ももを振り下ろしたとき、膝から下は水の抵抗を受けて自然に少し曲がります。そして、太ももが動き終わる瞬間に、足の甲で水を弾くように膝が伸びていきます。この「しなり」によるスナップ動作が、爆発的な推進力を生み出します。自分の足を柔らかいゴムホースや魚の尾ひれだと思って、リラックスして動かすことがコツです。意識的に膝を曲げるのではなく、脱力しているからこそ勝手に曲がって伸びる、という感覚を大切にしてください。
「蹴る」ではなく「水を後ろに押す」イメージ
「キック」という言葉から、どうしてもボールを蹴るような瞬間的な衝撃をイメージしがちですが、水泳のバタ足は少し違います。瞬間的に叩くのではなく、足の甲で捉えた水を「後ろへ押しやる」持続的な動作です。足の甲に水の重みを感じながら、その重みを後方へと運んでいくような感覚です。
水を下に蹴り下ろすのではなく、足の甲の面を使って、水を後方へ送り出す意識に変えてみましょう。これには足首をしっかりと伸ばし(底屈)、足の甲を進行方向と逆に向ける必要があります。水を押す感覚が掴めると、足が水に引っかかるような「重み」を感じるようになります。スカスカと軽く動いてしまうときは水が逃げている証拠ですが、重みを感じるときはしっかり水が捉えられています。この「水の手応え」を探しながら、丁寧に動かすことが上達への近道です。
水面近くで「浅く」動かすのがポイント
足を深く沈めてキックを打つと、水圧が高くなるため抵抗が大きくなり、足を持ち上げるのにも余計なエネルギーが必要になります。効率よく進むためには、水面に近い位置で、比較的「浅く」キックを打つのが有効です。
かかとが水面から少し出るか出ないか、くらいの深さで動かすのが理想的です。足全体が水没して深い位置で動いていると、背中側に水流が発生してしまい、体が沈む原因にもなります。水面近くでパシャパシャと泡が少し立つ程度の位置でキックを続けると、腰の位置も高く保ちやすくなります。ただし、水面を激しく叩きつけて大きな水しぶきを上げすぎるのは力の無駄遣いです。「水中で水を動かし、水面が沸き立つ」くらいのイメージで、浅いレンジをキープして動かし続けましょう。これにより、水の抵抗を最小限に抑えつつ、効率的に前に進むことができます。
自宅で今すぐできる!陸上トレーニングとストレッチ

プールに行けない日でも、自宅でバタ足の練習は十分に可能です。むしろ、水の中では自分のフォームを目視しにくいため、陸上で正しい動きを目で見て確認することは非常に効果的です。また、足首の柔軟性を高めるストレッチは、毎日続けることで確実に成果が出ます。ここでは、テレビを見ながらやお風呂上がりなどに手軽に行える陸上トレーニングを紹介します。
椅子に座ってフォーム確認「腰掛けキック」
最も手軽で効果的なのが、椅子やベッドの端に座って行う「腰掛けキック」です。自分の足の動きを真上から観察できるため、膝の曲がり具合や足首の向きを修正するのに最適です。
まず、椅子に浅く腰掛け、両手はお尻の横について体を支えます。背筋を少し伸ばし、足を床から浮かせます。このとき、膝と足首の力を抜き、足先をバレリーナのように伸ばします。そして、太ももの付け根から足を上下に動かしましょう。ポイントは、足を上げたときに膝が伸び、下げたときに軽く膝が曲がるような自然な動きができているか確認することです。自転車こぎのように膝を胸に引き寄せてしまっていないか、足首がブラブラせず伸びているか、自分の目でチェックしながら行います。太ももの前側の筋肉が使われている感覚があれば正解です。
うつ伏せで感覚をつかむ「おうちバタ足」
水中の姿勢に近い状態を作るために、床やベッドの上でうつ伏せになって練習します。これにより、腰が反りすぎないか、足を後ろ(上)に振り上げる感覚などを養うことができます。
うつ伏せになり、両手はあごの下で組むか、前に伸ばします。足の幅はこぶし一つ分程度開き、膝を伸ばしたまま片足ずつ交互に持ち上げます。このとき、膝を曲げてかかとをお尻に近づける動き(膝関節の屈曲)にならないよう注意してください。膝は伸ばしたまま、太ももごと床から持ち上げるのが正解です。お尻と太ももの裏側の筋肉を使って足全体を持ち上げる感覚を覚えます。この「持ち上げる動作」は、水中での「アップキック(足を戻す動作)」に相当し、足を沈ませないために非常に重要です。高く上げる必要はありません。数センチ床から浮くだけで十分ですので、太ももの付け根から動く感覚を体に覚え込ませましょう。
足首を柔らかくする簡単ストレッチ
バタ足の推進力を決める最大の要素とも言える「足首の柔軟性」。足首が硬いと、どれだけ筋力があっても水を押すことができません。お風呂上がりなど、体が温まっているタイミングでストレッチを行いましょう。
正座の姿勢になり、両手を後ろについて体重を少しずつ後ろにかけていきます。膝を少し床から持ち上げるようにすると、足の甲からすねにかけての筋肉が気持ちよく伸びます。このとき、無理に体重をかけすぎて痛めないよう注意してください。また、足首を回したり、手を使って足の指先を手前に引いたり伸ばしたりするのも効果的です。普段の生活では足首を直角に曲げることが多いため、意識的に「伸ばす」時間を設けることが大切です。足の甲がすねと一直線になる柔軟性を目指して、コツコツ続けましょう。
太ももの前を伸ばして可動域を広げる
バタ足は足を後ろに引く(蹴り下ろす)動作だけでなく、前に戻す動作も必要です。太ももの前側(大腿四頭筋)や、お腹と足をつなぐ筋肉(腸腰筋)が硬いと、足の動きが制限され、腰が沈む原因になります。
立った状態で片足の膝を曲げ、かかとをお尻につけるように手で持ちます。膝が前に出ないように、太ももを体と一直線、あるいは少し後ろに引くようにして、太ももの前側を伸ばします。このとき、背中が反らないようにお腹に少し力を入れておくのがポイントです。このストレッチで股関節周りの柔軟性が高まると、太ももの付け根からダイナミックに足を動かせるようになり、バタ足の振れ幅が自然と大きくなります。
プールで実践!段階別バタ足上達ステップ

陸上でイメージができたら、いよいよプールでの実践です。いきなり泳ごうとするのではなく、段階を踏んで練習することで、悪い癖がつくのを防ぎ、効率よく上達できます。ここでは難易度順に4つのステップを紹介します。
まずはここから「壁キック」で姿勢作り
最初のステップは、プールサイド(壁)につかまって行う「壁キック」です。体が固定されているため、足の動きだけに集中できるのがメリットです。
まず、両手でプールのふちを持ち、体を水に浮かべます。顔は上げたままでも、水につけても構いませんが、姿勢を安定させるには顔を水につけて、頭のてっぺんから足先までを一直線にするのがおすすめです。
この状態で、陸上で練習した通り、太ももの付け根からバタ足を打ちます。確認すべき点は「足が沈んでいないか」「膝を曲げすぎていないか」です。壁を持っていると安心感があるため、リラックスして「ムチのような動き」を試してみてください。もし足が沈んでしまう場合は、頭をしっかり水中に入れ、おへそを少しへこませるようにすると、下半身が浮きやすくなります。
ビート板を使った「板キック」のコツ
壁キックで感覚を掴んだら、ビート板を持って進んでみましょう。「板キック」は最もポピュラーな練習ですが、フォームが崩れやすい練習でもあります。
ポイントは、ビート板の端(自分から遠い側)を軽く持ち、腕を伸ばすことです。ビート板の上に乗り上げるように体重をかけると、足が沈んでしまいます。脇を適度に締め、顔は水につけたり上げたりしながら、呼吸のリズムと合わせてキックを打ちます。顔を上げていると腰が沈みやすいので、初心者のうちは「顔を水につけてキックし、苦しくなったら顔を上げて呼吸」を繰り返す方法がおすすめです。これにより、水平な姿勢(ストリームライン)を保ったまま進む感覚を養えます。
補助なしで挑戦!「けのびキック」
ビート板なしで、自分の浮力だけで進む「けのびキック」に挑戦です。これは実際のクロールの姿勢に最も近い重要な練習です。
壁を蹴って「けのび」の姿勢(両腕を頭の後ろで組み、体を一直線に伸ばす)を作ります。体が浮いて安定してから、静かにバタ足を始めます。ビート板がない分、頭の位置や重心のバランスが崩れるとすぐに沈んでしまいます。視線は真下か、少し斜め前方に向け、頭を腕の間にしっかり収めましょう。手先から足先まで一本の軸が通っていることを意識し、その軸をブラさないように小刻みにキックを打ちます。これができれば、クロールまであと一歩です。
息継ぎを入れた「サイドキック」への応用
クロールで長く泳ぐためには、息継ぎが必要です。そのための準備として、体を横に向けた状態でのバタ足「サイドキック」を練習します。
片手を前に伸ばし、もう片方の手は体側に添えます(「気をつけ」の状態)。体全体を真横に向け、下の耳を水につけます。この状態でバタ足を打ちながら進みます。横向きになることでバランスを取るのが難しくなりますが、体幹を使って姿勢を維持する練習になります。顔を横に向ければ自然と呼吸ができる姿勢ですので、息継ぎのタイミングでキックが止まらないように注意しながら練習しましょう。足は横向きに打つことになりますが、動かし方の基本(股関節から、しなやかに)は変わりません。
疲れずに長く泳ぐための「脱力」と「リズム」

バタ足のフォームがある程度整ってきたら、次は「いかに楽に、長く泳ぎ続けるか」を目指しましょう。短距離なら力任せでも進みますが、25メートル、50メートルと泳ぐには省エネ技術が不可欠です。
足を頑張って動かしすぎないことが大切
「バタ足は推進力だ」と思われがちですが、クロールにおいてキックが担う推進力の割合は実は2割程度と言われています(残りの8割は腕のかき)。キックのもう一つの、そして最大の役割は「下半身を浮かせて姿勢を保つこと」です。
つまり、初心者のうちは「進むためのキック」よりも「浮くためのキック」を意識するだけで十分なのです。必死になって水を蹴り飛ばそうとする必要はありません。下半身が下がらない程度に、パラパラと軽く動かし続けるだけでOKです。力を抜いて、最低限の動きで足を浮かせることができれば、体力の消耗を大幅に抑えることができます。「頑張らないこと」が、長く泳ぐための最大の秘訣と言えるでしょう。
「1・2、1・2」のリズムで呼吸を安定させる
不規則なリズムで足を動かすと、無駄な力が入りやすく、息継ぎのタイミングも合わなくなります。心の中で「イチ、ニ、イチ、ニ」や「タン、タン、タン、タン」と一定のリズムを刻みながらキックを打ちましょう。
リズムを作ることで動作が自動化され、脳がリラックスします。また、呼吸のリズムとも同調しやすくなります。例えば「1・2・3・4」とキックを打つ間に息を吐き、「5・6」で吸う、といった具合です。一定のテンポを保つことは、長距離ランニングでペースを守るのと同じ効果があり、疲れにくくなります。
下半身だけでなく「お腹」で支える意識
足の筋肉だけでバタ足をしようとすると、すぐに太ももやふくらはぎがパンパンになってしまいます。ここで意識したいのが「お腹(体幹)」です。おへその下あたり(丹田)に少し力を入れ、そこを支点にしてバランスをとります。
お腹に力が入っていると、腰が反りにくくなり、体が水面に対してフラットになります。すると、足だけで頑張って浮力を稼ぐ必要がなくなります。体幹という大きな筋肉が姿勢維持をサポートしてくれるため、末端の足の筋肉はリラックスした状態で動かすことができます。「足で泳ぐ」のではなく、「お腹で体を支え、足は添えるだけ」という感覚を持つと、驚くほど楽に泳ぎ続けられるようになります。
まとめ:バタ足は水泳の土台!楽しんで続けよう
バタ足は単なる「足の運動」ではなく、水泳における姿勢維持と推進力の要となる大切なテクニックです。進まない原因の多くは、膝の曲げすぎや足首の硬さ、そして何より「頑張りすぎによる力み」にありました。まずは肩の力を抜き、太ももの付け根からゆったりと足を動かすことから始めてみてください。
いきなり完璧なフォームを目指す必要はありません。陸上でのストレッチや腰掛けキックで感覚を掴み、プールでは壁キックや板キックを通して少しずつ水と仲良くなっていきましょう。「水を蹴る」のではなく「水を押す重みを感じる」ことができるようになれば、あなたのバタ足は確実に進化しています。バタ足が楽になれば、クロールも背泳ぎも、もっと自由に、もっと快適に楽しめるようになります。焦らず、自分のペースで、心地よい水の感覚を楽しんでくださいね。



