水泳を楽しんでいるとき、あるいは練習中に、鼻に水が入って「ツーン」とする痛みに悩まされたことはありませんか。あの独特の痛みは、泳ぐ楽しさを半減させるだけでなく、集中力を途切れさせてしまう厄介な問題です。そこで強くおすすめしたいアイテムが「水泳鼻栓」です。
「鼻栓なんて初心者みたいで恥ずかしい」と感じる方もいるかもしれませんが、実はトップアスリートや上級者ほど、練習効率を上げるために上手に活用しています。鼻への水の浸入を防ぐだけでなく、フォームの改善や呼吸法の習得にも大きな効果を発揮するからです。
この記事では、水泳鼻栓を使うメリットから、自分に合った種類の選び方、絶対に外れない正しい装着方法までを丁寧に解説します。これから水泳を始める方も、タイムを縮めたい中級者の方も、ぜひ参考にしてみてください。
水泳鼻栓を使うメリットとは?なぜ多くのスイマーが愛用するのか

水泳の道具といえば、ゴーグルやキャップが一般的ですが、実は「水泳鼻栓」も非常に重要な役割を果たしています。単に水を防ぐだけではない、知られざるメリットがたくさんあるのです。
ここでは、なぜ多くのスイマーが鼻栓を愛用するのか、その具体的な理由と効果について深掘りしていきます。これを知れば、あなたも次回のプールから鼻栓を使いたくなるはずです。
鼻に水が入る痛みを完全に防げる
水泳中に最も不快な経験の一つが、鼻に水が入ったときのツーンとした鋭い痛みではないでしょうか。これは、鼻の奥にある粘膜が塩素や水の浸透圧によって刺激されることで起こります。特に初心者の方は、息継ぎのタイミングが合わずに水を吸い込んでしまうことがよくあります。
水泳鼻栓を使用することで、物理的に鼻の穴を塞ぐことができるため、この痛みを完全にシャットアウトすることが可能です。水が入る恐怖心がなくなると、身体の無駄な力が抜け、リラックスして水に浮くことができるようになります。
また、痛みへの恐怖がないことで、思い切って頭を水につける動作ができるようになります。これは、クロールの基本姿勢である「ストリームライン」を美しく保つためにも非常に重要な要素となります。
呼吸のリズムが整いやすくなる
水泳の基本は「口で吸って、鼻で吐く」という呼吸法ですが、初心者のうちはこの切り替えが難しく、パニックになりがちです。特に疲れてくると、無意識に鼻から息を吸おうとしてしまい、水を飲んでしまうことがあります。
鼻栓をしていると、強制的に「口呼吸のみ」に制限されます。鼻から空気を吸うことができなくなるため、自然と「口で吸って口で吐く(または少しずつ隙間から出す)」という意識が定着しやすくなります。
呼吸の確保は、長い距離を泳ぐために不可欠な要素です。鼻栓を使うことで呼吸の迷いがなくなり、一定のリズムで酸素を取り込めるようになるため、結果としてスタミナの消耗を抑え、長く楽に泳げるようになります。
塩素による鼻炎やアレルギー対策になる
プールの水には殺菌のために塩素が含まれていますが、体質によってはこの塩素が鼻の粘膜を刺激し、アレルギー反応を引き起こすことがあります。「水泳鼻炎」とも呼ばれ、泳いだ後にくしゃみや鼻水が止まらなくなったり、鼻詰まりで眠れなくなったりする症状です。
水泳鼻栓は、塩素を含んだ水が鼻の奥深くまで入るのを防ぐ防波堤の役割を果たします。粘膜への直接的な刺激を最小限に抑えることができるため、泳いだ後の体調不良を予防する効果が非常に高いのです。
慢性的な鼻炎持ちの方や、花粉症の時期で鼻が敏感になっている方にとって、鼻栓は快適なスイミングライフを守るための強力なサポーターとなります。健康のために泳いでいるのに、鼻炎で体調を崩しては本末転倒ですので、ぜひ活用してください。
クイックターンや背泳ぎの上達が早まる
中級者以上になると挑戦したくなるのが、壁を蹴って回転する「クイックターン」や、仰向けで泳ぐ「背泳ぎ」です。しかし、これらの動作は鼻が上を向いたり逆さまになったりするため、どうしても鼻に水が入りやすくなります。
多くのスイマーが、鼻に水が入るのを防ぐために「鼻から息を吐き出し続ける」ことに意識を割いてしまい、肝心のフォームやターンの動作がおろそかになりがちです。ここで水泳鼻栓の出番です。
鼻栓をしていれば、水が入る心配をする必要が一切なくなります。そのため、ターンの回転速度を上げたり、背泳ぎのバサロキック(潜水)を長く続けたりすることだけに集中できます。技術練習の効率が格段に上がるため、上達のスピードが早まるというわけです。
あなたに合うのはどれ?鼻栓の種類と特徴をチェック

「水泳鼻栓」と一口に言っても、実は形状や素材によっていくつかの種類に分かれています。自分の泳ぐスタイルや顔の形に合わないものを選んでしまうと、すぐに外れてしまったり、痛みが気になったりしてしまいます。
ここでは、主な鼻栓の種類とその特徴を解説します。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に最適な一つを見つけましょう。
定番のクリップタイプ(パッド付き)
最も一般的で、多くのスポーツ用品店で見かけるのがこの「クリップタイプ」です。U字型のフレームの両端に、シリコンやゴム製のパッドが付いており、このパッドで鼻を挟んで使用します。
このタイプの特徴は、フィット感と着脱のしやすさのバランスが良いことです。フレーム部分に適度な弾力があるため、鼻の形に合わせて広がり、しっかりとホールドしてくれます。パッド部分が柔らかい素材であれば、長時間つけていても痛くなりにくいのが魅力です。
初心者の方は、まずはこのタイプから試してみることをおすすめします。デザインやカラーバリエーションも豊富なので、水着やゴーグルの色と合わせて選ぶ楽しみもあります。
競泳用のコンパクトタイプ(ストラップなし)
より本格的に泳ぎたい方や、水の抵抗を極限まで減らしたい方向けなのが、フレームが小さく目立ちにくい「競泳用コンパクトタイプ」です。金属製のワイヤーに薄いラバー加工が施されているものなどがこれに当たります。
このタイプはホールド力が非常に強く、激しい動きや飛び込み、高速でのターンでも外れにくいのが最大の特徴です。見た目もすっきりしており、顔の印象をあまり変えずに装着できるため、スタイリッシュさを求める方にも人気があります。
ただし、挟む力が強いため、慣れないうちは鼻が少し痛くなることがあります。また、サイズが小さいため、プールの中で外れてしまった場合に見つけにくいという難点もありますが、本気でタイムを狙う方には最適です。
紛失防止のストラップ付きタイプ
鼻栓を使っていて一番困るトラブルが「泳いでいる最中に外れて紛失すること」です。特に広いプールでは、一度底に沈んでしまうと見つけるのが大変です。そんな不安を解消してくれるのが「ストラップ付きタイプ」です。
このタイプは、鼻栓本体と首にかけるための紐(またはゴーグルに取り付ける紐)が繋がっています。万が一、泳いでいる最中に鼻から外れてしまっても、首に引っかかっているため紛失する心配がありません。
アクアビクスや水中ウォーキングなど、顔を水につけたり上げたりを頻繁に繰り返す運動や、子供が使用する場合に特におすすめです。安心して運動に集中できる環境を作ってくれます。
肌に優しいシリコン製と耐久性のあるプラスチック製
形状だけでなく、素材にも注目して選ぶことが大切です。鼻に触れる部分の素材は、大きく分けて「シリコン製」と「プラスチック製(または硬質ゴム)」があります。
素材ごとの特徴
・シリコン製:肌触りが柔らかく、摩擦力が高いため滑りにくい。肌が弱い方や長時間泳ぐ方に最適。
・プラスチック製:硬さがあり、挟む力が安定している。経年劣化が比較的少なく、長く使える。
最近の主流は、肌へのあたりが優しいシリコン製です。皮脂や水濡れでも滑りにくく、ピタッと吸着してくれる感覚があります。一方、昔ながらのプラスチック製は安価で手に入りやすいため、予備として持っておくのに便利です。
自分の肌質や、どれくらいの時間泳ぐかによって素材を使い分けるのも一つの手です。初めての方は、痛みが少ないオールシリコンタイプを選ぶと失敗が少ないでしょう。
水泳鼻栓の正しい付け方とコツ!外れないためのポイント

自分に合った水泳鼻栓を手に入れても、付け方が間違っているとすぐに外れてしまったり、水が入ってきたりします。実は「鼻栓が合わない」と感じている人の多くが、装着方法を少し工夫するだけで劇的に改善することがあります。
ここでは、プロも実践している「絶対に外れないための正しい装着手順」をご紹介します。プールに入る前にぜひ確認してください。
付ける前の準備:顔の油分をしっかり拭き取る
鼻栓が外れる最大の原因は、鼻の表面に残っている「皮脂(油分)」です。シリコン製の鼻栓であっても、油膜があるとヌルヌルと滑ってしまい、どれだけ強く挟んでも徐々にずれてきてしまいます。
装着する前には、必ず顔を洗うか、タオルやティッシュで鼻の周りの油分を念入りに拭き取ってください。特に小鼻の周りは油分が出やすい場所なので、念入りにケアしましょう。
女性の方で日焼け止めや化粧をしている場合は、鼻栓が当たる部分だけでも軽く落としておくか、しっかりと拭うことが重要です。このひと手間をかけるだけで、グリップ力が驚くほど変わります。
装着位置の正解:鼻骨のすぐ下を挟む
鼻栓を付ける位置も非常に重要です。鼻の先端(柔らかい部分)だけを挟んでいると、固定力が弱くすぐに抜けてしまいます。逆に上すぎる硬い骨の部分では、挟むことができず痛みだけが残ります。
正解の位置は、「鼻骨(硬い骨)が終わって、軟骨(柔らかい部分)が始まる境界線のすぐ下」です。このくぼみの部分に鼻栓のパッドをフィットさせることで、骨に引っかかり、下にずり落ちるのを防ぐことができます。
鏡を見ながら、自分の鼻の形を触って確認してみてください。硬い骨から指を下ろしていき、少し柔らかくなった瞬間の場所がベストポジションです。ここにしっかりと押し込むように装着します。
痛くならないための微調整方法
長時間つけていると鼻が痛くなる場合は、装着角度や広げ方を微調整する必要があります。多くの鼻栓は、フレーム部分を指で広げたり狭めたりして、挟む強さをある程度調整できるようになっています。
痛いからといって緩めすぎると水が入ってきてしまいますが、強すぎると血流が悪くなり痛みが増します。「少しきついかな?」と感じる程度で止め、実際に水に入って確認しながら調整しましょう。
また、装着する際に、鼻栓を「上からかぶせる」のではなく、「下からすくい上げる」ように装着するとフィットしやすいという人もいます。自分の鼻の形状に合わせて、最も痛みが出にくく、かつ安定する角度を探ってみてください。
外れにくくする裏技:鼻をすぼめて装着
ここで一つ、上級者がよく使う裏技をご紹介します。それは、鼻栓を装着する瞬間に「鼻を少しすぼめる(鼻の穴を小さくするような動作)」ことです。
鼻をすぼめた状態で鼻栓をセットし、手を放してから鼻の力を抜くと、鼻の皮膚や肉が元の形に戻ろうとする力でパッドに密着します。これにより、ただ挟むだけよりも隙間がなくなり、密閉度が高まります。
恥ずかしい?水泳鼻栓に関するよくある悩みと解決策

機能面でのメリットは理解していても、「見た目が気になる」「周りの目が恥ずかしい」という心理的なハードルを感じる方も少なくありません。また、慣れないうちは息苦しさを感じることもあります。
ここでは、水泳鼻栓に関するよくある悩みや疑問に対して、前向きになれる解決策を提案します。これらの不安を解消して、堂々と鼻栓を使いこなしましょう。
上級者も使っているから恥ずかしくない
まずお伝えしたいのは、「鼻栓=泳げない人」というイメージは完全に誤解であるということです。実際、オリンピックに出場するような背泳ぎの選手や、アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)の選手は、ほぼ全員が鼻栓を使用しています。
彼らにとって鼻栓は、パフォーマンスを最大限に発揮するための「プロ用ギア」です。一般のプールでも、上級者コースで黙々と泳いでいるベテランスイマーほど、鼻栓を愛用している姿をよく見かけます。
むしろ、鼻に水が入ってむせたり、何度も立ち止まって鼻をかんだりしている方が、練習の効率が悪く見えてしまうかもしれません。鼻栓をつけてスムーズに泳いでいる姿は、とてもスマートでカッコいいものです。
息苦しさを感じたときの対処法
初めて鼻栓をつけると、口だけで呼吸することに閉塞感を覚え、パニックに近い息苦しさを感じることがあります。これは物理的な酸素不足というよりは、「鼻が塞がれている」という心理的なストレスが大きいです。
対処法としては、いきなり泳ぎ始めるのではなく、まずはプールサイドで鼻栓をつけたままリラックスして深呼吸する練習をしましょう。口を大きく開けて吸うのではなく、「う」の口の形で細く長く吸い、吐くときもゆっくり吐くことを意識します。
水の中では、顔を上げているとき(息継ぎ)は口で吸い、水中に顔があるときは口から少しずつブクブクと泡を出すように息を吐きます。この「吐く」動作を意識的に行うことで、肺の中の空気が入れ替わり、苦しさが軽減されます。
長時間つけていると跡がつく問題
練習後に鼻栓を外すと、鼻に赤い挟み跡が残ってしまうことがあります。これはある程度避けられないことですが、跡を最小限にする方法はあります。
まず、必要以上に強い力で挟むタイプの鼻栓を選ばないことです。シリコンパッドが広く柔らかいものを選ぶと、圧力が分散されて跡がつきにくくなります。また、休憩中や泳いでいないときはこまめに外して、鼻の血流を戻してあげることも大切です。
もし跡がついてしまった場合は、蒸しタオルなどで温めて血行を良くすると、比較的早く消えます。どうしても跡が気になる場合は、肌色に近い目立たない色の鼻栓を選ぶのも一つの手です。
会話がしにくいという悩み
鼻栓をしていると、鼻声になってしまい会話がしにくいという悩みもあります。コーチや友人と話すときに聞き返されてしまうと、少し気まずいものです。
解決策としては、単純ですが「話すときは首にかけるか手首につける」という習慣をつけることです。特にストラップ付きのタイプであれば、サッと外して首にかけておけるので、会話の邪魔になりません。
また、最近の柔らかいシリコンタイプの中には、装着したままでも比較的発声がしやすいものもありますが、基本的には泳ぐ時だけ装着する「オン・オフ」の切り替えをスムーズにできるよう練習するのが一番の近道です。
おすすめのメーカーと選び方の基準

水泳鼻栓は、100円ショップで買えるものからスポーツブランドの本格的なものまで様々です。「どれでも同じだろう」と思って安いものを買うと、すぐに壊れたり痛かったりして後悔することになります。
ここでは、失敗しないための選び方の基準と、信頼できるおすすめのメーカーについて解説します。長く快適に使うための投資として、しっかりとしたものを選びましょう。
SPEEDO(スピード)などの有名ブランド
まず間違いがないのは、競泳水着で有名な大手スイムブランドの製品を選ぶことです。特に以下のブランドは、長年の研究開発に基づいた製品を出しており、日本人の鼻の形にも合いやすい設計になっています。
信頼できる主なスイムブランド
・SPEEDO(スピード):世界的なトップブランド。デザイン性と機能性を兼ね備えたラインナップが豊富。
・arena(アリーナ):日本人の顔にフィットしやすいモデルが多く、カラーバリエーションも多彩。
・SWANS(スワンズ):アイウェアで有名だが、小物の品質も非常に高い。耐久性に優れた製品が多い。
・MIZUNO(ミズノ):日本メーカーならではの安心感。肌への優しさを考慮した設計が魅力。
これらのメーカーの鼻栓は、数百円から千円程度で購入できます。安価なノーブランド品と比べて耐久性やパッドの質が格段に良いため、結果的にコストパフォーマンスが高くなります。
サイズ感とフィット感の確認方法
鼻栓には「フリーサイズ」と書かれていることが多いですが、実際には製品によって大きさやカーブの角度が異なります。可能であれば、店頭でパッケージの上からでも大きさを確認することをおすすめします。
鼻が高い方や大きい方は、フレームが大きめで広がりやすいものを。鼻が低い方や小さい方、お子様は、コンパクトでパッドが厚めのものを選ぶとフィットしやすくなります。
ネット通販で購入する場合は、口コミレビューを参考にしましょう。「子供には大きすぎた」「鼻が高い私にはちょうどよかった」といった具体的な感想は、サイズ選びの大きなヒントになります。
色やデザインでモチベーションアップ
機能性も大切ですが、自分の好みの色やデザインを選ぶことも、水泳を続けるモチベーションになります。鼻栓は顔の中心に来るアイテムなので、意外と目立ちます。
例えば、水着やキャップの色とコーディネートして統一感を出したり、あえて明るいネオンカラーを選んで紛失防止に役立てたりするのも良いでしょう。
透明(クリア)タイプや肌色(ベージュ)タイプは目立ちにくいため、「あまり装着していることを知られたくない」という方におすすめです。逆に、「今日はしっかり泳ぐぞ!」という気合を入れるために、鮮やかなブルーやピンクを選ぶのも楽しいですよ。
付属品やケースの有無もチェック
地味ですが重要なのが「収納ケース」がついているかどうかです。水泳鼻栓は非常に小さいため、バッグの中にそのまま放り込むとすぐに行方不明になったり、荷物に潰されて変形したりしてしまいます。
専用の小さなプラスチックケースが付属している製品を選ぶと、持ち運びが便利で衛生的です。もしケースがついていない場合は、100円ショップなどで売っているピルケースや小物入れを代用すると良いでしょう。
メモ:
ゴーグルのバンドに取り付けられる予備の鼻栓ホルダーなども販売されています。頻繁になくしてしまう方は、こうした便利グッズを併用するのも賢い方法です。
水泳鼻栓のお手入れと保管方法

お気に入りの水泳鼻栓が見つかったら、できるだけ長く快適に使いたいものです。しかし、プールの水に含まれる塩素や皮脂汚れは、素材を確実に劣化させていきます。
ここでは、鼻栓の寿命を延ばし、いつも清潔に使うための正しいお手入れ方法と保管について解説します。簡単なケアを習慣にするだけで、使い心地が長持ちします。
使用後は真水で洗って乾燥させる
泳ぎ終わった後、鼻栓を水着と一緒に濡れたまま袋に入れていませんか?これは雑菌の繁殖や素材の劣化を早める一番の原因です。プールの塩素はゴムやシリコンを硬化させ、ひび割れを引き起こします。
使用後は必ず水道水(真水)でしっかりと洗い流しましょう。特にパッドの隙間や、肌に触れていた部分には皮脂が残っていることが多いので、指の腹で優しくこすり洗いをしてヌメリを取ります。
洗った後は、タオルで水分を拭き取り、風通しの良い日陰で十分に乾燥させてください。直射日光に当てると紫外線で素材が傷んでしまうので注意が必要です。
プラスチックの劣化を防ぐ保管場所
鼻栓のフレーム部分に使われているプラスチックや樹脂は、熱や圧力に弱い性質があります。乾燥させた後は、必ずハードケースなどの潰れない容器に入れて保管しましょう。
特に夏の車内や、暖房器具の近くなど、高温になる場所に放置するのは厳禁です。フレームが歪んでしまうと、挟む力が弱くなったり、左右のバランスが崩れたりして、本来の機能を発揮できなくなります。
また、湿気の多い洗面所などに置きっぱなしにすると、シリコン部分にカビが生えることがあります。完全に乾いたら、スイミングバッグの小物ポケットなど、定位置に戻す癖をつけると紛失も防げます。
買い替えのタイミングと寿命の目安
どんなに丁寧に使っていても、水泳鼻栓は消耗品です。以下のようなサインが出たら、潔く新しいものに交換しましょう。
買い替えのサイン
・装着してもすぐにずり落ちてくる(挟む力が弱くなった)
・シリコンパッドが変色したり、ベタベタしてきた
・プラスチック部分に白い亀裂やヒビが入っている
・長時間つけていないのに、肌が赤くなったり痒くなったりする
使用頻度にもよりますが、週に数回泳ぐ方であれば、半年から1年程度が目安です。「最近よく水が入るな」と感じたら、自分の泳ぎ方のせいではなく、鼻栓の寿命かもしれません。新しい鼻栓に変えるだけで、フィット感が劇的に戻ることもよくあります。
予備を持っておくことの重要性
最後に、鼻栓派のスイマーに強くおすすめしたいのが「予備を常に持っておくこと」です。鼻栓は小さいため、更衣室で落としたり、プールサイドの溝に落ちてしまったりするトラブルがつきものです。
いざ泳ごうとしたときに鼻栓がないと、普段鼻栓に頼っている人ほど泳ぎのリズムが崩れてしまい、その日の練習が台無しになってしまいます。
メインで使うものの他に、安価なものでも良いのでもう一つ予備をバッグに入れておくと、心の余裕が違います。友人が忘れたときに貸してあげることもできますので、ぜひ「2個持ち」を検討してみてください。
まとめ:水泳鼻栓を活用して快適なスイミングライフを送りましょう
今回は、水泳鼻栓のメリットから選び方、正しい使い方までを詳しく解説してきました。鼻栓は、単に「鼻への浸水を防ぐ」だけでなく、呼吸のリズムを整え、フォームを改善し、水泳そのものの質を高めてくれる素晴らしいアイテムです。
改めて、記事のポイントを振り返ってみましょう。
- 鼻栓は痛み防止だけでなく、鼻炎対策やターン練習にも効果的。
- 初心者にはパッド付きのクリップタイプ、激しく動くならストラップ付きが安心。
- 装着前には顔の油分を拭き取り、鼻骨の下のくぼみにフィットさせる。
- 恥ずかしがる必要なし!上級者こそ活用している必須ギア。
- 使用後は真水で洗い、ケースに入れて保管することで長持ちする。
最初は少し違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえば「これがないと泳げない」と感じるほど、あなたの強力なパートナーになるはずです。
ぜひ、自分にぴったりの水泳鼻栓を見つけて、痛みやストレスのない、快適で楽しいスイミングライフを満喫してくださいね。



