「日頃の練習の成果を試してみたい」「水泳仲間と一緒に目標を作りたい」そんなふうに感じたときが、マスターズ水泳の大会へ出場する最高のタイミングです。しかし、いざ挑戦しようと思っても、具体的にどのような大会があり、どこで情報を得ればよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マスターズ水泳の大会の探し方を中心に、初心者の方がスムーズにレースデビューを飾るためのステップを丁寧に解説します。大会の種類やエントリーの方法、当日の流れまでを網羅しているため、読み終える頃には自信を持って一歩を踏み出せるはずです。
自分にぴったりの大会を見つけることは、水泳を長く楽しく続けるための大きな原動力になります。まずは情報の集め方を知り、ワクワクするような目標設定から始めていきましょう。あなたの水泳ライフがより豊かになるよう、分かりやすくお伝えしていきます。
マスターズ水泳の大会の探し方と情報収集のコツ

マスターズ水泳の大会を探す際、最も確実なのはインターネットを活用した検索です。日本全国では、年間を通して数多くの大会が開催されていますが、その規模や目的は多岐にわたります。まずはどこに情報が集まっているのかを把握しましょう。
大会情報を効率よく集めるためには、公式な機関のウェブサイトを確認する習慣をつけることが近道です。また、地域のつながりや水泳専門のメディアも非常に有効な情報源となります。ここでは、具体的な探し方の手順を詳しくご紹介します。
日本マスターズ水泳協会の公式サイトを確認する
日本国内で開催される主要なマスターズ大会の情報を網羅しているのが、一般社団法人日本マスターズ水泳協会の公式サイトです。ここでは、全国規模のマンモス大会から、各ブロックで開催される地域大会まで、公認大会のスケジュールが一括で掲載されています。
サイト内の「大会情報」というページを確認すると、年度ごとの開催スケジュールがカレンダー形式やリスト形式で公開されています。開催地や日程、エントリー期間が明記されているため、数ヶ月先の予定を立てるのに非常に便利です。
特に、日本マスターズ水泳協会が主催・主管する大会は、運営が非常にしっかりしており、初心者からベテランまで安心して参加できる環境が整っています。まずはこのサイトをブックマークして、定期的に更新情報をチェックすることから始めましょう。
各都道府県の水泳連盟や地域の情報をチェックする
日本マスターズ水泳協会のスケジュールに載っていないような、より地域に密着した小規模な大会や親睦大会を探す場合は、各都道府県の水泳連盟のサイトが役立ちます。例えば「東京都水泳連盟」や「大阪水泳協会」といった団体のサイトです。
地域の大会は、移動の負担が少なく、普段練習しているプールに近い場所で開催されることが多いのがメリットです。公認大会だけでなく、初心者でも気軽に参加できる「市民水泳大会」や「レクリエーション大会」などの情報が見つかることもあります。
こうした地域限定の大会は、アットホームな雰囲気が魅力で、初めてレースに出場する際の心理的なハードルを下げてくれます。地元の自治体が発行している広報誌や、地域のスポーツ施設の掲示板にも情報が出ることがあるため、アンテナを広げておきましょう。
所属しているスイミングクラブの掲示板やコーチに聞く
もしあなたがスイミングクラブやスポーツジムのスクールに通っているのであれば、館内の掲示板を確認するのが最も手軽な方法です。多くの施設では、近くで開催される大会の要項を印刷して掲示したり、受付で配布したりしています。
クラブ単位でまとめてエントリーを募っている場合もあり、その場合は手続きをクラブに任せられるため、個人で申し込む手間が省けます。また、同じ時間帯に練習している仲間と一緒に参加できるため、心強さも格別です。
コーチに「今度大会に出てみたいのですが、おすすめはありますか?」と相談してみるのも良いでしょう。あなたの現在の泳力や性格を考慮して、デビューに最適な種目や大会を提案してくれるはずです。経験豊富なコーチのアドバイスは、ネットの情報以上に頼りになります。
水泳専門のポータルサイトやエントリーサイトを利用する
最近では、スポーツイベントの申し込みを専門に扱う「スポーツエントリー」などのポータルサイトでも、マスターズ水泳の大会情報が掲載されるようになっています。こうしたサイトでは、キーワード検索や地域絞り込みが簡単に行えます。
ポータルサイトの利点は、申し込みから参加費の支払いまでをオンラインで完結できる点にあります。複数の大会を比較しやすく、自分が過去に申し込んだ履歴も管理できるため、年間の大会出場計画を立てる際にも重宝します。
ただし、全ての大会がこうした外部サイトに対応しているわけではありません。協会公認の本格的な大会などは、協会独自のシステム(Web-SWMSYSなど)を利用することが多いため、ポータルサイトと公式サイトを併用するのが賢い探し方と言えます。
参加する大会を選ぶための比較ポイントと基準

大会の情報がいくつか集まってきたら、次はどの大会に出場するかを決めましょう。全ての大会が同じ形式ではなく、目的によって選ぶべき種類が変わってきます。無理なく楽しめる大会を選ぶことが、継続のコツです。
初めての場合は、記録を追求するよりも「まずは完泳して楽しむ」ことを重視するのがおすすめです。一方で、しっかりとした公式記録を残したい場合には、選ぶべき大会が限定されます。ここでは、大会選びで失敗しないための基準を整理しました。
大会選びのチェックリスト
・公認大会か非公認大会(オープン大会)か
・種目のラインナップは自分に合っているか
・会場のプールの長さ(25mか50mか)
・自宅からのアクセスや宿泊の必要性
公式記録が残る「公認大会」と楽しむ「非公認大会」の違い
マスターズ水泳には、大きく分けて「公認大会」と「非公認大会」の2種類があります。公認大会とは、日本マスターズ水泳協会が認めたルールに基づいて運営される大会で、ここで出した記録は公式な「日本ランキング」や「世界ランキング」の対象となります。
自分の実力を数字で証明したい、あるいは全国ランキングに名前を載せたいという方は、公認大会を選びましょう。公認大会に出場するためには、事前にマスターズ登録(選手登録)が必要になることがほとんどですので注意が必要です。
一方、非公認大会(オープン大会や親睦大会)は、より自由で和やかな雰囲気が特徴です。公式記録としては残りませんが、登録の有無に関わらず誰でも参加できるものが多く、お祭り感覚で楽しめる工夫がなされている大会も少なくありません。初心者の練習の場としても最適です。
自分の泳力や目標に合わせた種目があるか確認する
大会によって実施される種目は異なります。25m種目がある大会もあれば、最短が50mからの大会もあります。初めて出場する場合は、自分が最も得意とする種目や、練習で自信を持って泳げる距離があるかどうかを確認してください。
例えば、スタミナに自信がないうちは25m自由形や25m背泳ぎがある大会を選ぶと、精神的なプレッシャーが少なくて済みます。逆に、競泳の醍醐味を味わいたいなら、メドレーリレーやフリーリレーに参加できる大会を探し、チームメイトを誘ってみるのも良いでしょう。
また、個人メドレーや長距離種目(400m、800m、1500mなど)は、実施される大会が限られています。こうした特殊な種目に挑戦したい場合は、開催要項を細かく読み込み、自分の目当ての種目が何日目のどの順序で行われるかを把握しておくことが大切です。
会場のプールの仕様と開催時期を考慮する
プールの長さには「短水路(25m)」と「長水路(50m)」の2種類があります。マスターズ水泳では、春から夏にかけては50mプールでの大会が多く、秋から冬にかけては25mプールでの大会が多くなる傾向にあります。
普段25mプールでしか練習していない方にとって、50mプールは意外と長く感じられ、ペース配分が難しくなることがあります。初めての大会で不安があるなら、まずは慣れ親しんだ25mプールの大会(短水路大会)からデビューするのが無難です。
また、開催時期も重要です。仕事の繁忙期や家族の行事と重ならないか、体調を崩しやすい季節ではないかなど、無理のないスケジュールを組みましょう。真夏の屋外プールで開催される大会などは、解放感があって楽しいですが、熱中症対策などの準備も必要になります。
エントリー制限や定員の有無を事前に把握する
人気の高い大規模な大会では、定員が設けられていることが多く、申し込み開始から数時間で締め切られてしまう「クリック合戦」になることも珍しくありません。特に東京や大阪などの都市部で開催される大会は、その傾向が顕著です。
また、1人の選手が出場できる種目数(例えば1大会につき2種目まで、など)や、出場資格(標準記録の有無)が設定されている場合もあります。マスターズ大会の多くは標準記録がなく誰でも出られますが、日本選手権などのハイレベルな大会には制限タイムが存在します。
こうした制限事項を見落とすと、せっかく準備をしてもエントリーできないという事態になりかねません。大会要項が公開されたら、まずは「いつから申し込みが始まるのか」「自分に出場資格はあるか」を真っ先に確認するようにしましょう。
マスターズ水泳大会に出るために必要な登録手続き

公認大会に出場するためには、単に申し込むだけでなく、事前に「選手登録」を行う必要があります。この仕組みを理解していないと、いざ出たい大会を見つけたときにエントリーが間に合わないというケースが発生します。
マスターズ登録は、1年ごとに更新が必要な制度です。登録を済ませることで、公式記録の公認だけでなく、協会が発行する会報誌が届いたり、様々な特典を受けられたりするメリットもあります。ここでは、登録の種類や具体的な方法について解説します。
チーム登録と個人登録のどちらを選ぶべきか
マスターズ登録には、大きく分けて「チーム登録」と「個人登録」の2つの形態があります。どちらを選ぶかは、あなたの練習環境や今後の活動スタイルによって決まります。多くの人は、普段通っているスイミングクラブのチームに所属する「チーム登録」を選んでいます。
チーム登録のメリットは、リレー種目に出場できる点や、大会当日にチームメイトと場所を共有して応援し合える点にあります。また、手続きをチームの代表者がまとめて行ってくれることが多いため、個人での作業負担が軽くなるのも魅力です。
一方で、特定のクラブに所属せず、一人で自由に活動したい場合は「個人登録(100登録)」という選択肢もあります。この場合、リレーへの参加は制限されますが、自分のペースで好きな大会を選んでエントリーできる身軽さがあります。ご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。
Web-SWMSYS(スウィムシス)の利用方法
現在、マスターズ水泳の登録や多くの大会申し込みには「Web-SWMSYS(日本水泳連盟資格登録簡易システム)」というオンラインシステムが利用されています。これまでは紙の書類が主流でしたが、現在はデジタル化が進んでいます。
個人で登録や申し込みを行う場合は、このシステムに自分専用のアカウントを作成し、ログインして情報を入力します。選手証(登録証)もデジタル化されており、スマートフォンで表示したり、自宅で印刷して大会に持参したりする形式が一般的です。
システム操作に慣れていないと最初は戸惑うかもしれませんが、一度登録してしまえば翌年以降の更新は非常に簡単です。操作方法について不明な点がある場合は、日本マスターズ水泳協会のサイトにあるマニュアルを読み込むか、所属チームの代表者に相談してみましょう。
登録費用の目安と有効期間についての注意点
マスターズ登録には費用がかかります。費用の内訳は、日本マスターズ水泳協会への登録料と、各都道府県協会への登録料、そしてチーム登録の場合はチーム独自の運営費などが加算される仕組みになっています。
一般的には年間で数千円程度(3,000円〜5,000円前後)が目安となりますが、地域や所属チームによって多少の差があります。この費用は年度ごとに支払う必要があり、有効期間は毎年1月1日から12月31日までとなっている点に注意してください。
つまり、10月に新規登録をしても、その年の12月末で有効期限が切れてしまうということです。大会が開催される時期によっては、次年度の登録を待ってから申し込んだほうが賢い場合もあります。タイミングを見極めて手続きを進めましょう。
登録から大会申し込みまでの具体的な流れ
実際に大会に出場するまでの流れを整理すると、まず最初にマスターズ登録を行い、登録番号(選手番号)を取得します。この番号がないと、公認大会へのエントリー画面に進むことができないケースが多いためです。
登録が完了したら、目当ての大会の要項をダウンロードし、申し込み期間内にエントリーを行います。種目を選択し、自分のエントリータイム(目標タイム)を入力して、参加料を支払えば手続き完了です。参加料は1種目あたり1,500円〜3,000円程度が一般的です。
申し込みが受理されると、大会の数週間前に「二次要項」と呼ばれる詳細な案内や、受付に必要な「はがき(またはQRコード)」が届きます。これを受け取ったら、当日の集合時間やウォーミングアップの時間を確認し、最終的な練習プランを練っていきましょう。
初心者でも安心!マスターズ水泳大会当日の流れとルール

エントリーを無事に済ませ、練習を重ねたらいよいよ大会当日です。初めての大会は誰でも緊張するものですが、当日の流れをあらかじめシミュレーションしておけば、焦らずに実力を発揮することができます。
マスターズ水泳には、一般の競泳とは少し異なる独自のルールやマナーも存在します。周囲のベテランスイマーたちの動きを参考にしながら、スムーズに行動できるよう準備しておきましょう。ここでは、会場到着からレース終了までのステップを解説します。
大会当日の必須アイテム:
水着(公認モデル)、ゴーグル、スイムキャップ(予備も含む)、タオル(セーム)、登録証(スマホ画面または印刷)、飲み物、軽食、サンダル、ジャージ上下
ウォーミングアップから招集・入場までの手順
会場に到着して受付を済ませたら、まずは指定された待機場所(チーム席など)に荷物を置きます。着替えを終えたら、指定された時間に「ウォーミングアップ」を行います。これは本番のレース前に体を水に慣らし、筋肉を温める大切な時間です。
アップ用プールは非常に混雑するため、コースごとに設定された「一方通行(右側通行)」や「飛び込み専用レーン」などのルールを厳守しましょう。自分のレースの約1時間前にはアップを終え、体を冷やさないようにジャージを着て過ごすのが理想です。
レースの15分〜20分前になると「招集(しょうしゅう)」のアナウンスが流れます。招集所へ行き、係員に自分の氏名と種目を確認してもらい、出番を待ちます。ここを過ぎると棄権扱いになってしまうため、時間には余裕を持って行動してください。
これだけは覚えておきたいマスターズ特有の競技ルール
競技のルールは世界水泳連盟(World Aquatics)の規則に準じていますが、マスターズ特有の配慮もあります。例えば、スタート時の合図です。耳が不自由な選手のために光によるスタート合図が併用されることもあります。
また、最も注意すべきなのが「1回でのスタート(ワンスタート・ルール)」です。一度でも号砲の前に体が動いて飛び込んでしまうと、即失格となります。緊張で体が反応しやすいですが、しっかり音が鳴るまで静止することを意識しましょう。
他にも、リレーの引き継ぎで前走者が壁に触れる前に足が離れてしまうと失格になります。マスターズ大会は審判員が厳格にチェックしているため、記録を残すためにはルールを正しく守ることが大前提です。不安な場合は、事前にコーチにチェックしてもらうと良いでしょう。
失格を避けるための泳法とターンの注意点
各泳法には細かな禁止事項があります。例えば、平泳ぎでは「キックは左右対称でなければならない」「ドルフィンキックは一掻き一蹴りの際に1回だけ認められる」といったルールです。これに違反すると、せっかく良いタイムで泳いでも記録が認められません。
ターン時にも注意が必要です。背泳ぎから平泳ぎへのターン(個人メドレー時)や、バタフライのタッチなど、両手で同時に触れなければならない種目では特にミスが起きやすいです。疲れてくるとタッチが片手になりがちですが、最後まで気を抜かずに動作を行いましょう。
また、ゴール時も同様です。種目によって「仰向けでタッチする(背泳ぎ)」などの決まりがあります。初心者の方が意外とやってしまうのが「プールの底を歩く」「コースロープを掴んで進む」といった行為です。これらは全て失格対象となるため、絶対に避けてください。
レース後のマナーと記録の確認方法
自分のレースが終わったら、すぐにプールから上がるのではなく、次の組がスタートするまで水中で待機するのが一般的です(次の組が飛び込む際に邪魔にならないよう、コースの端に寄ります)。これを「水中残留」と呼ぶこともあります。
プールから上がるときは、隣のレーンの選手や審判員に軽く一礼する姿がよく見られます。スポーツマンシップとして、お互いの健闘を称え合いましょう。また、レース直後の記録は、会場内に掲示される速報結果や、最近ではスマートフォンで見られる「リザルト速報サイト」で確認できます。
速報で自分の順位やタイムを確認し、公式なリザルトが確定するのを待ちます。もし記録に誤りがあると感じた場合は、すぐにコーチやチーム代表者を通じて本部に申し出る必要がありますが、基本的には自動計測システムが正確に判定してくれます。
マスターズ水泳大会に出場するメリットと楽しみ方

大会に出場することは、単にタイムを競うだけではありません。大人になってからスポーツの試合に出るという経験は、日常生活では味わえない特別な高揚感や達成感をもたらしてくれます。その魅力は一度経験すると病みつきになるほどです。
また、水泳を通じて年齢や職業を超えた多様な人々と繋がれることも、マスターズ水泳ならではの大きなメリットです。ここでは、大会に出場することで得られる有形無形の素晴らしいギフトについて、いくつかの視点からお話しします。
マスターズ水泳がもたらす4つの楽しみ
1. 日々の練習に明確な目的と緊張感が生まれる
2. 年齢を重ねても続けられる一生の仲間ができる
3. 遠征を兼ねた旅行や現地の食事を楽しめる
4. 過去の自分の記録を超える喜びを実感できる
全国に広がる水泳仲間との交流や再会
マスターズ水泳の最大の魅力は「コミュニティ」にあります。同じ会場に集まるスイマーたちは、みんな水泳を愛する仲間です。同じチームのメンバーはもちろん、レースで隣のコースだった人と「お疲れ様でした!速かったですね」と声を掛け合うことで、新しい縁が生まれます。
大会を重ねていくと、別のチームでも顔なじみの選手が増えていきます。「前回の大会以来ですね」「次はどの大会に出ますか?」といった会話が交わされるようになり、会場に行くこと自体が同窓会のような楽しみへと変わっていきます。
特にマスターズは、18歳から100歳を超える方まで幅広い年齢層が参加しています。自分よりずっと年上の方が元気に泳いでいる姿を見ることは、大きな励みになりますし、年齢を言い訳にせず挑戦し続ける精神的な強さを学ぶこともできるでしょう。
過去の自分と戦う「自己ベスト更新」の喜び
競泳の素晴らしい点は、全てが数字で現れることです。0.01秒の更新であっても、それは紛れもない努力の成果です。大人になると、仕事や生活の中で自分の成長を客観的に数値で感じる機会は少なくなりますが、水泳の大会はその機会を平等に与えてくれます。
自己ベストを更新した瞬間の喜びは、何事にも代えがたいものがあります。たとえ周りの選手に勝てなかったとしても、前回の大会の自分より速く泳げたのであれば、それは立派な勝利です。自分なりの「小さな目標」をクリアしていく過程に、深い充実感が宿ります。
また、逆にタイムが落ちてしまったときも「なぜ遅くなったのか」「次はどこを改善すべきか」を考えるきっかけになります。PDCAサイクルを回しながら練習に取り組む姿勢は、生活全般にポジティブな影響を与えてくれるはずです。
大会後の「打ち上げ」や遠征先での観光を楽しむ
多くのマスターズスイマーにとって、大会そのものと同じくらい楽しみなのが、レース後の時間です。同じチームの仲間と美味しい食事をしながら、その日のレースを振り返る時間は、最高にリラックスできるひとときです。
また、全国各地で開催される大会にエントリーすることで、プチ旅行を楽しむこともできます。例えば、北海道や沖縄、あるいは地方の都市で開催される大会に合わせて遠征計画を立て、現地の観光名所を巡ったり、特産品を味わったりする「スイム旅」はとても人気があります。
「この大会に出るから、帰りにあそこのお寿司屋さんに行こう」といった計画があるだけで、きつい練習も乗り越えられるものです。健康的に泳いで、美味しく食べる。そんな心身ともに豊かなライフスタイルを実現できるのが、マスターズ水泳の醍醐味です。
健康維持とモチベーション向上につながる目標設定
「健康のために泳ぐ」というのは素晴らしいことですが、目的がないとつい練習をサボってしまいがちです。しかし、大会のエントリーを済ませてしまうと、「あと1ヶ月で試合だ」という適度なプレッシャーが生まれ、練習の質が劇的に向上します。
定期的に大会に出場することは、長期的な健康維持のペースメーカーになります。大会でバテない体を作るために筋トレを取り入れたり、食事の内容に気を遣ったりと、生活習慣全体の改善に繋がるケースも少なくありません。
生涯スポーツとして水泳を続ける上で、大会という「お祭り」を生活のリズムに組み込むことは非常に有効です。無理に高い順位を目指す必要はありません。今の自分が無理なく楽しめる範囲で大会に参加し続けることが、いつまでも若々しくいられる秘訣なのです。
まとめ:マスターズ水泳の大会の探し方を活用して目標を見つけよう
マスターズ水泳の大会の探し方は、まず日本マスターズ水泳協会の公式サイトを軸にしつつ、地域の連盟サイトやスイミングクラブの掲示板、便利なエントリーサイトを併用するのが一番の近道です。まずはどんな大会があるのかを眺めるだけでも、モチベーションは高まっていくでしょう。
大会を選ぶ際は、公式記録を重視するか、それとも楽しさを優先するかを考え、自分に合った種目やプールの仕様(25m・50m)を確認することが大切です。また、公認大会への出場を目指すなら、事前のマスターズ登録を早めに済ませておくことを忘れないでください。
当日は多少の緊張があるかもしれませんが、ルールを守り、周囲への感謝の気持ちを持てば、きっと素晴らしい体験になります。タイムの良し悪しに関わらず、全力を出し切った後の爽快感や、仲間との楽しい時間は一生の宝物になるはずです。
まずは、小さな大会からで構いません。気になる大会が見つかったら、勇気を持ってエントリーボタンを押してみてください。その一歩が、あなたの水泳ライフをもっと楽しく、もっと輝かせてくれるはずです。プールでお会いできるのを楽しみにしています!


