個人メドレーのターンのルールを徹底解説!4泳法の切り替えで失格にならないための注意点

個人メドレーのターンのルールを徹底解説!4泳法の切り替えで失格にならないための注意点
個人メドレーのターンのルールを徹底解説!4泳法の切り替えで失格にならないための注意点
知識・ルール・タイム・大会

個人メドレーは、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の4種目を一つのレースで泳ぎ切る、水泳の中でも非常にハードで技術が求められる種目です。それぞれの泳法に高い能力が必要なのはもちろんですが、実は最もミスが起きやすく、勝敗を分けるポイントとなるのが「ターン」の局面です。

特に異なる泳法へと切り替わる局面では、通常の単独種目とは異なる個人メドレー独自のターンのルールが適用されます。ルールを正しく理解していないと、せっかく一生懸命泳いでも失格(DQ)になってしまうリスクがあります。初心者の方から競技志向の方まで、自信を持ってレースに挑めるよう解説します。

この記事では、各種目の切り替えルールから、具体的な動作の注意点、そして審判が見ているチェックポイントまで、やさしく丁寧に紐解いていきます。この記事を読めば、ターンに対する不安が解消され、よりスムーズで速い泳ぎを目指せるようになるはずです。

  1. 個人メドレーのターンのルールと基本的な泳ぐ順番
    1. 4泳法を泳ぐ順番は世界共通で決まっている
    2. 種目間ターンの基本は「前の泳法のゴール」
    3. 自由形セクションにおける「自由形」の定義
  2. バタフライから背泳ぎへのターンルールと成功の秘訣
    1. 壁へのタッチは必ず「両手同時」に行う
    2. 壁を蹴る瞬間は「仰向け」になっていなければならない
    3. 潜行距離(バサロ)の制限に注意する
  3. 背泳ぎから平泳ぎへのターン:最も失格が多い難所
    1. 壁にタッチするまで「仰向け」を維持する
    2. タッチした後の「ひっくり返り方」に注意
    3. 平泳ぎの水中動作(ひとかきひとけり)の開始タイミング
  4. 平泳ぎから自由形へのターンルールと最終局面の注意点
    1. 平泳ぎのタッチは「両手同時」が鉄則
    2. 自由形への移行は「うつ伏せ」で蹴り出す
    3. 「自由形」のルール制限を再確認
  5. 同じ泳法内でのターン(25m・50m以上の距離)のルール
    1. バタフライと平泳ぎの同種目内ターン
    2. 背泳ぎの同種目内ターン(クイックターン)
    3. 自由形の同種目内ターン
  6. 個人メドレーのターンルールに関するよくある疑問と対策
    1. Q:タッチが水面下になっても大丈夫?
    2. Q:背泳ぎのゴールで壁が見えなくて不安
    3. 練習で取り組むべき「DQ(失格)防止ドリル」
  7. 個人メドレーのターンのルールを守って完泳するためのまとめ

個人メドレーのターンのルールと基本的な泳ぐ順番

個人メドレーを泳ぐ上で、まず大前提となるのが泳ぐ順番と、種目が切り替わる瞬間のルールです。4つの泳法を組み合わせるため、それぞれの競技規則が複雑に絡み合っています。ここでは、基本的な流れと全体のルール構成について確認していきましょう。

4泳法を泳ぐ順番は世界共通で決まっている

個人メドレーでは、泳ぐ順番が厳格に決められています。最初は「バタフライ」から始まり、次に「背泳ぎ」、その次に「平泳ぎ」、そして最後に「自由形」という順序で泳がなければなりません。この順番を間違えると、その時点で失格となります。

「バ・背・平・自」というリズムで覚えるのが一般的ですが、メドレーリレーとは順番が異なる点に注意が必要です。メドレーリレーは背泳ぎから始まりますが、個人メドレーはバタフライからスタートします。この違いは、初心者の方が最初によく混同してしまうポイントの一つです。

それぞれの種目の距離は、200m個人メドレーであれば各種目50mずつ、400m個人メドレーであれば各種目100mずつとなります。各種目の最後には必ず壁へのタッチがあり、そこで次の泳法へと切り替わる「種目間ターン」が発生します。この切り替えこそがルール上、最も慎重になるべき場面です。

種目間ターンの基本は「前の泳法のゴール」

個人メドレーにおける種目間のターンルールを理解する上で、最も重要な考え方があります。それは、種目が切り替わる際の壁へのタッチは、「今泳いでいる種目のゴール(完泳)のルール」に従わなければならないということです。

例えば、バタフライから背泳ぎに切り替わる際、壁にタッチするまでは「バタフライのゴールルール」が適用されます。バタフライのゴールは両手で同時にタッチすることが義務付けられているため、ここを片手でタッチしてしまうと、次の背泳ぎをどれだけ完璧に泳いでも失格になってしまいます。

同様に、背泳ぎから平泳ぎへの切り替えでは「背泳ぎのゴールルール」が、平泳ぎから自由形への切り替えでは「平泳ぎのゴールルール」が適用されます。各泳法が終わる瞬間のルールを守りつつ、スムーズに次の泳法のスタートへと繋げることが求められます。

自由形セクションにおける「自由形」の定義

個人メドレーの最後を締めくくる自由形ですが、ここにも独自のルールが存在します。競泳の「自由形」という種目自体は、本来どんな泳ぎ方をしても良いのですが、個人メドレーにおける自由形には明確な制限があります。

個人メドレーの自由形セクションでは、「バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ以外の泳法」で泳がなければなりません。通常、最も速いクロールを選択するのが一般的ですが、ルール上は「前の3種目と同じ泳ぎをしてはいけない」と定義されています。

つまり、自由形の区間でバタフライのように両手を回したり、平泳ぎのようなキックを行ったりすると、種目の重複とみなされて失格になる可能性があります。疲れてくるとキックの形が崩れがちですが、最後まで正しいクロールの動作を維持することが大切です。

個人メドレーの基本的な順番と構成

1. バタフライ(両手同時タッチで終了)

2. 背泳ぎ(仰向けの状態でタッチして終了)

3. 平泳ぎ(両手同時タッチで終了)

4. 自由形(クロールが一般的、前3種目とは異なる泳法)

バタフライから背泳ぎへのターンルールと成功の秘訣

最初の関門となるのが、バタフライから背泳ぎへの切り替えです。勢いよく泳いできた状態から、真逆の姿勢である背泳ぎへと移行するため、体のコントロールが重要になります。ここではルール違反を防ぎ、かつ速く回るためのポイントを解説します。

壁へのタッチは必ず「両手同時」に行う

バタフライの終わりは、必ず両手が同時に壁に触れなければなりません。この際、左右の手の高さが多少ずれていても、同時に触れていれば問題ありませんが、明らかに片手ずつ触れたと判断されると失格の対象になります。

また、タッチの瞬間に体がうつ伏せ(腹ばい)の状態であることも必須条件です。タッチする前に体が横を向いてしまったり、回転を始めようとして姿勢が崩れたりしないよう注意が必要です。指先がしっかり壁を捉えるまで、バタフライの姿勢を維持しましょう。

よくあるミスとして、壁との距離が合わずに片手を伸ばしてタッチしてしまうケースがあります。これを防ぐためには、ラスト数メートルのストローク数をあらかじめ把握し、力強い両手タッチができるよう調整する練習が不可欠です。

壁を蹴る瞬間は「仰向け」になっていなければならない

バタフライのタッチが終わった後は背泳ぎが始まります。この時、最も注意すべきなのは「壁を蹴り出した瞬間の姿勢」です。背泳ぎのスタートは、ルール上、体が仰向けの状態でなければならないと決まっています。

壁をタッチした後、体を反転させて背中を下に向け、足が壁を離れる瞬間に「完全な仰向け」または「仰向けに近い状態」になっている必要があります。もし足が壁を離れる時に、まだ体が横を向いていたり、うつ伏せに近かったりすると、背泳ぎの不正スタートとして失格になります。

多くの方は、タッチした後に膝をお腹に引き寄せ、横回転を加えながら背中を沈める「オープンターン」を行います。この際、焦って早く壁を蹴ろうとすると姿勢が不十分になりやすいため、しっかりと仰向けを確認してから強く蹴り出す意識を持ちましょう。

潜行距離(バサロ)の制限に注意する

背泳ぎへの切り替え後、水中ではバサロキック(ドルフィンキックの仰向け版)を使って加速を維持します。しかし、ここで忘れてはいけないのが、潜行できる距離には制限があるという点です。

壁を蹴り出してから、頭の一部が水面に現れるまでの距離は「15メートル以内」と定められています。これは背泳ぎ単独種目でも同様のルールですが、個人メドレーの疲れが出始めたタイミングでも正確に守る必要があります。

もし15メートルを超えて潜り続けてしまうと、審判から失格の判定を下されます。プールの底や横にある15メートルラインのマークをしっかり確認し、余裕を持って浮き上がるタイミングを掴んでおきましょう。

バタフライから背泳ぎのターンでは、タッチの「両手同時」と、蹴り出しの「仰向け姿勢」をセットで覚えるのがDQ回避のポイントです。

背泳ぎから平泳ぎへのターン:最も失格が多い難所

個人メドレーの中で最もルールが厳しく、かつ頻繁に改正が行われてきたのが背泳ぎから平泳ぎへのターンです。以前は非常に複雑なルールでしたが、現在は少し整理されています。それでもなお、失格者が後を絶たないこのセクションを詳しく見ていきましょう。

壁にタッチするまで「仰向け」を維持する

背泳ぎから平泳ぎに映る際、まず徹底しなければならないのが、背泳ぎのゴール動作です。背泳ぎは、壁にタッチする瞬間まで「仰向けの姿勢」を保たなければなりません。これは背泳ぎの競技規則に基づいています。

特に注意が必要なのは、タッチをするために腕を後ろに伸ばす際、体が横に傾きすぎてしまうことです。肩のラインが垂直(90度)を超えてうつ伏せ側に傾くと、その時点で背泳ぎのルール違反となります。壁を見るために無理に体を変えるのは禁物です。

最近主流となっている「バケットターン(後転のような動作を伴うターン)」を行う場合でも、まずは仰向けの状態で壁にしっかりタッチすることが大前提です。タッチした瞬間の姿勢がすべての基準になることを忘れないでください。

タッチした後の「ひっくり返り方」に注意

壁にタッチした後、次の平泳ぎは「うつ伏せ」で泳ぎ始めなければなりません。この切り替えの際、一度仰向けでタッチしてから、どのようにうつ伏せになるかがポイントです。

一般的には「オープンターン」で横に回りながらうつ伏せになるか、「バケットターン」で頭を沈めて後ろに一回転するように回ります。この際、足が壁を離れる瞬間に、体は完全なうつ伏せ、あるいはうつ伏せに近い状態になっていなければなりません。

ここで非常に重要なのは、「壁を蹴る前に体がうつ伏せ側に倒れていること」です。平泳ぎはうつ伏せの種目ですので、背泳ぎのように仰向けで蹴り出してしまうと、平泳ぎの泳法違反となってしまいます。切り替えの瞬間の体の向きを正確にコントロールしましょう。

平泳ぎの水中動作(ひとかきひとけり)の開始タイミング

平泳ぎへと切り替わった後、水中で行う「ひとかきひとけり」にもルールがあります。壁を蹴り出した後、体がうつ伏せの状態であることを確認してから、最初のストロークを開始します。

この際、腕を大きくかき分ける動作(ひとかき)と、足を力強く蹴る動作(ひとけり)は、平泳ぎのルールに則って一度だけ許されます。この動作の途中でドルフィンキックを1回入れることができますが、タイミングは腕のかき始めからキックの終了までの間と決まっています。

疲労が溜まってくる中盤戦ですが、ここで焦って何度もキックを打ったり、腕の動作を2回行ったりすると即失格です。平泳ぎの水中動作は、落ち着いてフォームを整える時間だと考えて取り組みましょう。

背泳ぎから平泳ぎへのターンでは、壁にタッチする瞬間の「仰向け」と、蹴り出す瞬間の「うつ伏せ」が逆転するため、最も頭を使うポイントです。練習で何度も動作を確認しましょう。

平泳ぎから自由形へのターンルールと最終局面の注意点

いよいよ最後の種目、自由形への切り替えです。ここまで来ると体力的にもかなり厳しくなりますが、最後までルールを守り抜かなければなりません。平泳ぎの終わりから自由形の始まりにかけてのルールを確認しましょう。

平泳ぎのタッチは「両手同時」が鉄則

平泳ぎのセクションが終わる壁へのタッチは、バタフライと同様に必ず両手で同時に行います。この際、手のひらが壁に触れるだけでなく、水面上または水面下で両手が離れずにタッチすることが求められます。

疲れてくると、片方の手が先に壁に届き、もう片方の手が遅れてしまうことがあります。審判はプールの真上や横から厳しくチェックしています。たとえわずかな差であっても、時間差があるとみなされれば失格となりますので、意識して両手を揃えることが大切です。

また、タッチの瞬間に肩のラインが水平であることを意識すると、より確実に同時タッチとみなされやすくなります。最後まで気を抜かず、しっかりと両手で壁を叩くようなイメージでタッチしましょう。

自由形への移行は「うつ伏せ」で蹴り出す

自由形への切り替えでは、壁を蹴る瞬間に「うつ伏せ」の状態であることが基本です。自由形(クロール)はうつ伏せで泳ぐ種目であるため、壁を離れた後はすみやかにクロールの姿勢へと移行します。

この際、壁を蹴った直後に体が完全に横を向いていたり、仰向けに近い状態だったりすると、自由形の泳ぎ方としての規定に抵触する恐れがあります。通常、サイドターンのような形で素早く回転し、腹ばいの姿勢でストリームライン(抵抗の少ない姿勢)を作ってから蹴り出します。

また、蹴り出し後の水中動作において、自由形では制限が少ないですが、15メートルラインまでに頭を出さなければならないルールは他の種目と同様に適用されます。最後までスピードを維持しつつ、安全に浮き上がりましょう。

「自由形」のルール制限を再確認

自由形セクションに入ってからも、個人メドレー特有のルールに注意が必要です。先述した通り、自由形とは「他の3種目(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ)以外の泳ぎ」を指します。

特に平泳ぎから自由形に切り替わった直後、つい平泳ぎのキック(ウェッジキック)が出てしまう人がいます。これは明らかなルール違反です。また、疲労でクロールのキックがバラバラになり、平泳ぎのような動きが混ざってしまうのも危険です。

最後は気力での勝負になりますが、「自分は今、自由形を泳いでいる」という意識を強く持ち、正確なバタ足と腕の動作を心がけてください。ゴールタッチは片手でも両手でも構いませんが、全力を出し切ってフィニッシュしましょう。

平泳ぎのラストは、苦しくても両手を揃えてタッチ。その後はすぐにクロールの意識に切り替える。このメリハリがDQを防ぐ秘訣です。

同じ泳法内でのターン(25m・50m以上の距離)のルール

ここまでは種目が切り替わる際のターンについて説明してきましたが、距離が長い個人メドレー(200mや400m)では、同じ泳法を続けている最中にもターンが発生します。この場合のルールについても押さえておきましょう。

バタフライと平泳ぎの同種目内ターン

400m個人メドレーなどで、同じ種目が50m以上続く場合、途中に同種目内のターンがあります。この時のルールは、その種目単独の競技ルールと全く同じです。バタフライと平泳ぎであれば、必ず「両手同時タッチ」が必要です。

種目間ターンではないからといって、片手で適当に回ってしまうと失格になります。また、ターンをした後の水中動作(バタフライならドルフィンキック、平泳ぎならひとかきひとけり)も、それぞれの規定通りに行わなければなりません。

同じ種目を泳ぎ続ける中でのターンは、リズムを崩さないための重要なポイントです。ルールを遵守しつつ、いかに効率よく加速を乗せ直すかを考えましょう。

背泳ぎの同種目内ターン(クイックターン)

背泳ぎの同種目内ターンでは、背泳ぎ単独種目と同様のルールが適用されます。つまり、壁に近づいた際にうつ伏せに回転し、そのままクイックターン(前転)を行うことが許可されています。

ただし、ここで注意が必要なのは「うつ伏せになっていいのは一回転の動作に入るためだけ」という点です。うつ伏せになった後に何度もバタ足をしたり、腕をかき続けたりすると失格になります。目安としては、腕を一度かき切る動作の間に回転動作に入る必要があります。

また、ターンが終わって壁を蹴る時は、必ず「仰向け」の状態でなければなりません。これは種目間ターン(背泳ぎから平泳ぎ)の時とは異なる点ですので、混乱しないように整理しておきましょう。

自由形の同種目内ターン

自由形セクションにおける同種目内のターンは、通常のクロールと同様のルールです。クイックターンを行うのが一般的ですが、壁の一部に体のどこかが触れれば問題ありません。

ただし、再三の注意となりますが、自由形セクションでの「自由形」の定義を守る必要があります。ターンの前後にバタフライや平泳ぎのような動きが入らないよう、一貫してクロールの動作を維持しましょう。

自由形は最後の力を振り絞るセクションです。ターンの壁を強く蹴ることで、残りの距離を泳ぎ切るための推進力を得ることができます。最後まで集中力を切らさずにターン動作を行いましょう。

同種目内ターンのチェックリスト

・バタフライ:両手同時タッチ+うつ伏せ蹴り出し

・背泳ぎ:クイックターン可(ただし一動作で)+仰向け蹴り出し

・平泳ぎ:両手同時タッチ+うつ伏せ蹴り出し(ひとかきひとけり)

・自由形:壁に触れればOK+前3種目以外の泳法維持

個人メドレーのターンルールに関するよくある疑問と対策

ルールを頭では理解していても、実際のレース中には迷いや予期せぬ事態が起こるものです。ここでは、多くのスイマーが抱く疑問や、ミスを防ぐための具体的な対策についてまとめました。

Q:タッチが水面下になっても大丈夫?

バタフライや平泳ぎの両手同時タッチ、あるいは背泳ぎのタッチなど、すべての泳法において「水面下でのタッチ」は認められています。必ずしも水面上で見えるようにタッチする必要はありません。

ただし、水面下深くでタッチする場合でも、「両手が同時に触れていること」や「仰向けの状態を保っていること」といった基本ルールは変わりません。審判は水中の動きもしっかり見ていますので、深すぎる場所でのタッチは逆に判定が難しくなるリスクもあります。

理想は、自分が最も力を入れやすく、かつ確実に壁を捉えられる高さ(通常は水面付近から数十センチ下)でタッチすることです。練習から一定の高さでタッチする習慣をつけておきましょう。

Q:背泳ぎのゴールで壁が見えなくて不安

背泳ぎから平泳ぎへの切り替え時、壁との距離感がわからずに失格を恐れる方は多いです。これに対する最も有効な対策は、天井の目印(フラッグ)から壁までのストローク数を正確に数えておくことです。

「フラッグを通過してから〇ストロークで壁」という自分なりの数値を把握していれば、目で見なくても自信を持って腕を伸ばせます。また、指先だけでなく手のひら全体で壁を触りに行く意識を持つと、空振りを防ぐことができます。

無理に首を回して後ろを確認しようとすると、体の軸がぶれて失格(斜めを向いてしまう)の原因になります。自分のストローク感覚を信じて、まっすぐ後ろに手を伸ばすことが重要です。

練習で取り組むべき「DQ(失格)防止ドリル」

失格を防ぐためには、普段の練習から「わざとルールを意識した動作」を繰り返すことが大切です。例えば、25メートルごとに泳法を変える練習をする際、種目間のターン動作だけを重点的に行う「ターンのみの練習」を取り入れてみましょう。

特に背泳ぎから平泳ぎへの切り替えは、何度も反復練習が必要です。コーチや仲間にビデオを撮ってもらい、自分の体が壁を離れる瞬間にどちらを向いているか、タッチの瞬間に肩が傾いていないかを客観的にチェックしましょう。

また、疲れた状態を再現して練習することも効果的です。心拍数が上がった状態でも正確な両手タッチや姿勢維持ができるようになれば、本番での自信に繋がります。

種目間の切り替え タッチのルール 蹴り出しのルール
バタフライ→背泳ぎ 両手同時・うつ伏せ 仰向け姿勢
背泳ぎ→平泳ぎ 片手OK・仰向け うつ伏せ姿勢
平泳ぎ→自由形 両手同時・うつ伏せ うつ伏せ姿勢

個人メドレーのターンのルールを守って完泳するためのまとめ

まとめ
まとめ

個人メドレーにおけるターンのルールは、単に壁で回るだけの動作ではなく、各種目の終わりと始まりを繋ぐ重要な架け橋です。ルールを正しく守ることは、失格を防ぐためだけでなく、スムーズな加速を生み出しタイムアップを狙うためにも欠かせません。

まず大切なのは、「バ・背・平・自」の順番を絶対に守ること、そして各種目の終わりのタッチは、その種目の「ゴールルール」に従うことです。特にバタフライと平泳ぎの「両手同時タッチ」、背泳ぎの「仰向けでのタッチと蹴り出し」の区別を明確に理解しておきましょう。

最も難易度が高い「背泳ぎから平泳ぎへの切り替え」では、タッチの瞬間の仰向け姿勢と、蹴り出しの瞬間のうつ伏せ姿勢を混同しないように意識してください。これらのルールを一つずつ体に覚え込ませることで、レース中の不安は自信へと変わります。

水泳の技術向上において、ターンは努力が結果に直結しやすい部分です。ルールを味方につけて、最後まで力強い泳ぎを続けられるよう、日々の練習でターンの質を高めていきましょう。正しく美しいターンをマスターすれば、個人メドレーという種目がもっと楽しく、やりがいのあるものになるはずです。

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