LA 2028 夏季オリンピック 水泳の注目点は?会場や日程の変更を解説

LA 2028 夏季オリンピック 水泳の注目点は?会場や日程の変更を解説
LA 2028 夏季オリンピック 水泳の注目点は?会場や日程の変更を解説
知識・ルール・タイム・大会

2028年に開催されるロサンゼルス夏季オリンピック。その中でも特に大きな注目を集めているのが「水泳」です。今回のオリンピックでは、これまでの常識を覆すような「会場の変更」や「スケジュールの入れ替え」が予定されており、選手やファンにとって未知の体験となることが予想されています。世界中のスター選手が集うこの大会で、一体どのようなドラマが生まれるのでしょうか。

この記事では、LA28の水泳競技における最大の見どころ、異例の会場設定、そして日本代表の展望について、初心者の方にもわかりやすく解説します。4年後の夏に向けた予習として、ぜひ最後までお読みください。

LA 2028 夏季オリンピック 水泳の注目点は「会場」の規模

2028年ロサンゼルスオリンピックにおいて、最も世界を驚かせたニュースの一つが水泳会場の場所です。これまでのオリンピックとは桁違いのスケールで計画されている会場について、詳しく見ていきましょう。

NFLスタジアムがプールに変身する驚きの計画

今回の競泳会場となるのは、なんとアメリカンフットボール(NFL)のスタジアムである「SoFi(ソーファイ)スタジアム」です。普段はロサンゼルス・ラムズやチャージャーズの本拠地として使用されている巨大なスタジアムのフィールド上に、仮設のプールを設置するという前代未聞の計画が進行しています。

通常、水泳競技は専用のアクアティクスセンターや屋内競技場で行われますが、今回はフットボールの芝生の上にプールを組み上げる形となります。この大胆な発想は、既存の施設を最大限に活用するというLA大会のコンセプトを象徴しており、技術的な挑戦としても世界中から注目されています。

過去最大級となる3万8000人の観客収容数

SoFiスタジアムを使用することの最大のメリットは、その圧倒的な収容人数です。競泳の開催時には、なんと約3万8000人の観客を収容できる設計となっています。これはオリンピックの水泳会場としては史上最大規模となります。

近年のオリンピックでは、水泳会場の席数は1万5000〜1万7000席程度が一般的でした。しかし、LA28ではその倍以上の観客がスタンドを埋め尽くすことになります。大観衆が作り出す熱狂的な雰囲気は、選手たちのパフォーマンスに大きな影響を与え、数多くの世界新記録が誕生する後押しになるかもしれません。

開会式会場としても使用されるSoFiスタジアム

このSoFiスタジアムは、水泳会場であると同時に「開会式」の会場の一つでもあります。今回のオリンピックでは、開会式が「LAメモリアル・コロシアム」と「SoFiスタジアム」の2箇所で行われるというユニークな構成になっています。

開会式という一大イベントを行った直後に、同じ場所で水泳競技を行うためには、迅速な会場転換が必要です。このスケジュールの兼ね合いこそが、後述する「競技日程の変更」に深く関わっています。スタジアムの床を開会式仕様からプール仕様へと短期間で作り変えるプロセス自体も、今大会の見どころの一つと言えるでしょう。

エンターテインメント大国アメリカならではの演出

ロサンゼルスといえばハリウッドを擁するエンターテインメントの本場です。最新鋭の設備を誇るSoFiスタジアムには、巨大な円形スクリーン(通称:インフィニティ・スクリーン)が設置されており、どの席からでも迫力ある映像を楽しむことができます。

水泳のレース中も、これまで以上に派手な照明演出や音楽、そして映像技術が駆使されることが予想されます。単なるスポーツ競技としてだけでなく、一つの「ショー」として観客を楽しませるアメリカらしい演出が、水泳会場をこれまでにない熱気で包み込むことでしょう。

異例のスケジュール変更「水泳が後半戦」へ

会場の変更に伴い、競技スケジュールにも大きな変更が加えられました。長年のオリンピックファンにとっては少し違和感があるかもしれませんが、この変更には明確な理由があります。

陸上競技と日程が入れ替わった理由

これまでの夏季オリンピックでは、「大会の前半に競泳、後半に陸上競技」が行われるのが通例でした。しかし、LA28ではこれが逆転し、前半に陸上、後半に競泳が行われます。

この変更の主な理由は、先ほど紹介したSoFiスタジアムの運用にあります。開会式で使用した後、フィールドに仮設プールを建設し、水を張り、水質を調整してテストを行うためには一定の日数が必要です。そのため、大会前半を準備期間に充て、後半のスケジュールに競泳を組み込むという判断がなされました。

選手たちのコンディション調整への影響

この日程変更は、選手たちにとって大きな課題となります。通常、競泳選手は開会式の翌日からレースが始まるリズムに慣れていますが、今回は選手村に入ってからレース本番まで1週間近く待機する時間が発生します。

モチベーションの維持や、食事・睡眠のコントロールなど、ピーキング(調子の波を合わせること)の戦略を根本から見直す必要があります。特に、前半に行われる他の競技の結果や選手村の雰囲気に流されず、高い集中力を保ち続けられるかがメダル獲得の鍵となるでしょう。

メモ:競泳が後半になることで、これまでは大会前半で競技を終えてリラックスしていた水泳選手たちが、閉会式直前まで緊張感を持って過ごすことになります。

大会のクライマックスを飾る競泳種目

日程が後半になったことで、競泳種目が大会のクライマックスを飾ることになります。通常、オリンピックのフィナーレといえば陸上のリレー種目などが定番でしたが、LA28では競泳のメドレーリレーなどが大会終盤の目玉イベントになります。

メダル争いが激化する大会最終盤に、3万8000人の大観衆の中で行われる決勝レースは、かつてないほどの盛り上がりを見せるはずです。視聴者にとっても、大会の最後まで水泳競技を楽しめるという新しい体験になります。

ロス五輪で活躍が期待される世界のスター選手

素晴らしい会場と日程変更の中で、主役となるのはやはり選手たちです。2024年パリオリンピックを経て、さらに進化したスターたちがロサンゼルスに集結します。

フランスの怪物レオン・マルシャンの進化

現在の競泳界で最も注目される存在といえば、フランスのレオン・マルシャン選手です。パリオリンピックでは4つの金メダルを獲得し、「マイケル・フェルプスの後継者」としての地位を不動のものにしました。

2028年のLA大会では26歳となり、競泳選手として最も脂が乗っている時期を迎えます。個人メドレーだけでなく、バタフライや平泳ぎでも圧倒的な強さを誇る彼が、どれだけの種目で金メダルを量産するのか。彼がプールに現れるだけで会場の空気が変わる、そんな絶対王者の泳ぎに世界中が注目しています。

カナダの至宝サマー・マッキントッシュ

女子選手で注目したいのが、カナダのサマー・マッキントッシュ選手です。10代から世界記録を連発し、パリオリンピックでも複数の金メダルを獲得した彼女は、LA大会でも中心選手となることは間違いありません。

彼女の魅力は、自由形、バタフライ、個人メドレーと、あらゆる種目をハイレベルでこなす万能性にあります。アメリカ開催ということで、隣国カナダからの応援団も多く駆けつけることが予想され、ホームに近い環境でさらなる記録更新が期待されます。

地元アメリカ勢の意地とライバル対決

開催国であるアメリカにとって、水泳は絶対に負けられない「お家芸」です。パリオリンピックではオーストラリアとの激しい金メダル争いを繰り広げましたが、自国開催のLAでは圧倒的な強さを見せつけることを狙っています。

ケイレブ・ドレセル選手やケイティ・レデッキー選手といったベテラン勢がチームを牽引するのか、それとも新たなスターが誕生するのか。地元の大声援を背に受けるアメリカチームと、それを阻止しようとするライバル国(オーストラリア、中国、フランスなど)との対決構図は必見です。

メダル獲得を目指す日本代表の若き才能たち

日本競泳陣にとっても、LA2028は復活を期する重要な大会です。パリでの悔しさをバネに、新たな世代が世界の頂点を目指します。

パリ銀メダリスト松下知之選手への期待

日本競泳界の新たなエースとして期待されるのが、パリオリンピックの男子400m個人メドレーで銀メダルを獲得した松下知之選手です。苦戦が続いた日本チームの中で、唯一の個人メダルをもたらした彼の存在は希望の光となりました。

LA大会では20代前半となり、心身ともに充実した状態で挑むことができます。世界王者レオン・マルシャン選手と同じ種目で戦うことになりますが、パリで掴んだ自信を糧に、次は表彰台の真ん中を目指す戦いが見られるはずです。

本多灯選手のリベンジとベテランの去就

東京オリンピックで銀メダルを獲得し、世界水泳でも金メダルを手にした本多灯選手。パリオリンピックでは思うような結果を残せず悔し涙を飲みましたが、その実力は誰もが認めるところです。

彼はすでに2028年ロサンゼルス大会への挑戦を明言しており、復活に向けたトレーニングを再開しています。持ち前の明るいキャラクターと爆発力のある泳ぎで、再び世界の舞台で輝く姿を多くのファンが待ち望んでいます。

池江璃花子選手が目指す集大成の泳ぎ

白血病からの奇跡的な復帰を果たし、2大会連続でオリンピックに出場した池江璃花子選手。彼女はLA2028を「自身のキャリアの集大成」と位置づけ、最後のオリンピックとして挑む意向を示しています。

現在は拠点をオーストラリアに移し、環境を変えて強化に取り組んでいます。メダル獲得はもちろんですが、彼女がプールに立ち、泳ぐ姿そのものが多くの人々に勇気を与えることでしょう。彼女の「ラストダンス」には、日本中からの熱いエールが送られるはずです。

次世代を担う10代スイマーの台頭

4年という期間は、無名の若手が世界トップレベルへ駆け上がるのに十分な時間です。国内大会で好記録を出している高校生や大学生スイマーたちが、LA大会でブレイクする可能性は大いにあります。

特に女子では成田実生選手ら、若くして国際大会を経験している選手たちの成長が鍵を握ります。ベテランと若手が融合し、チームジャパンとしてどれだけ強い結束力を見せられるかが、メダル量産のポイントになるでしょう。

競泳以外の水泳競技も見逃せない

プールでの競泳だけでなく、屋外で行われる水泳競技にも注目です。カリフォルニアの美しいロケーションが、競技をより一層魅力的に彩ります。

ロングビーチで開催されるオープンウォーター

海や川などの自然の中で長距離を泳ぐオープンウォータースイミング(マラソンスイミング)は、ロサンゼルス南部の「ロングビーチ」で開催される予定です。ここは過去のオリンピックでも水泳競技が行われた歴史ある場所です。

パリ大会ではセーヌ川の水質が大きな話題となりましたが、ロングビーチは太平洋に面した開放的なエリアです。波の状態や潮の流れなど、自然の条件をいかに味方につけるかが勝敗を分けます。競泳とは異なり、大会の前半日程で行われる可能性が高いため、水泳競技のトップバッターとして注目です。

アーティスティックスイミングなどの会場情報

アーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)や水球も、ロングビーチエリアの仮設会場やコンベンションセンター周辺で開催される計画です。カリフォルニアの青い空の下、華やかな演技や激しいボールの奪い合いが繰り広げられます。

特にアーティスティックスイミングは男子選手の参加が解禁され、よりダイナミックで力強い演技構成へと進化しています。男女混合種目など、新しい時代の水泳表現を楽しむことができるでしょう。

補足情報:ロングビーチはLA中心部から少し離れていますが、海沿いのリゾート地として有名です。観戦に訪れる際は、競技だけでなくビーチ観光も楽しめる絶好のロケーションです。

水球や飛込競技の観戦ポイント

「水中の格闘技」と呼ばれる水球や、一瞬の美しさを競う飛込競技も必見です。特にアメリカは水球の人気が高く、地元チームの試合は非常に盛り上がります。屋外プール特有の日差しの変化が、ゴールキーパーや飛込選手の視界にどう影響するかも勝負の綾となります。

まとめ:LA 2028 夏季オリンピック 水泳の注目点を整理して観戦準備を

まとめ
まとめ

2028年ロサンゼルス夏季オリンピックの水泳競技は、これまでにない革新的な大会になることが約束されています。最後に、今回の記事のポイントを振り返っておきましょう。

LA 2028 水泳の注目ポイント

会場:NFLの巨大スタジアム「SoFi」にプールが出現。3万8000人の大観衆が熱狂。

日程:史上初の「後半開催」。陸上と入れ替わり、大会のフィナーレを飾る。

選手:フランスのマルシャン、カナダのマッキントッシュ、そして復活を誓う日本代表に注目。

屋外競技:ロングビーチでのオープンウォーターなど、カリフォルニアらしいロケーションも魅力。

会場の規模もスケジュールの変更も、すべては「選手と観客により最高の体験を届けるため」の挑戦です。日本代表の松下選手や池江選手、本多選手らが、この巨大な舞台でどのような泳ぎを見せてくれるのか、今から期待が膨らみます。

4年後の夏、テレビの前で、あるいは現地のスタンドで、歴史的瞬間を目撃する準備をしておきましょう。

 

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